専業主婦のお小遣いは「7万円 or 15万円」どちらが妥当?お金で壊れた夫婦関係。仕事を得た妻は、家庭を離れ...
作家・ライターとして、多くの20代~40代の男女に「現代の男女が抱える問題」について取材をしてきた山本理沙。その赤裸々な声は、まさに「現実は小説より奇なり」。社会も価値観も変化していく現代で、結婚や男女関係についての悩みは非常に多いようです。 今回取材に応じてくれたのは、妻の浮気を何年も放置し、知らないふりを続けているという裕一さん(38歳)。真面目で誠実、妻と娘を大切に想う人柄が漂う男性の告白に衝撃を受けましたが、やはり夫婦関係が妙にこじれてしまったことには、それなりの原因があるようです……。 取材者プロフィール 裕一さん(仮名)現在38歳 職業:会社員 家族構成:3歳年下の妻、7歳の娘
左薬指に結婚指輪、スマホ待受画面は妻と娘。なのに…
「予想するに、妻の浮気はたぶんここ数年の話ではないかと思います。もう結婚して8年ほどになりますが、結婚後すぐ、いや付き合ってる頃からきっとそういう節があったんじゃないですかね。まあ、そういう人なので。あの人は」 穏やかに微笑みすら浮かべながら、しかし投げやりに語り始めた裕一さん(38歳)。 就業中のランチタイムに取材に応じてくれた彼は上品で清潔感のあるスーツを着こなし、年齢相応の成熟感のある男性。優秀なサラリーマンにして、良き夫。第一印象はそんなイメージを自然と持ちました。 こんな話題には少々不釣り合いゆえに、左手薬指のすっかり肌に馴染んだ結婚指輪に視線を奪われます。それは裕一さんの律儀さ、真面目さ、そして何かしらの強い意志を象徴しているようにも思えました。 「交際当時や新婚の頃は妻の本性に気づいていませんでした。昔はちゃんと働いていて、常識があって賢くて、可愛いのに控えめですごくいい子だと思っていたんですが……むしろそういう女性のほうが裏があるし欲深いんですよね。Xなんかでそんな投稿をよく見かけますが、『それ、俺の嫁じゃん』と、いつからか思うようになりました」 やや自虐的に笑う裕一さん。妻の写真を見てみたいという筆者の希望に、彼はすんなりとスマホの待受画面を見せてくれました。 そこには屈託ない笑顔の妻と娘さんの顔が大きく表示されています。彼の言うとおり、たしかに良識ある育ちの良い女性という印象の笑顔です。母親にぴたりと顔を寄せる娘さんも、しっかりその品の良さを受け継いでいる様子。 「本当に妻が浮気してるのか? と思ったでしょう。してるんですよ。そもそも男はたぶん鈍感なんで、ちゃんと隠してくれたら浮気なんて分からずにいたと思います。でも気づいた。気づかざるを得なかった。もはや隠す気もないのか、何も考えていないのか……。 妻として母親として、最低な女だと思います。少なくとも僕の許容範囲は超えています」