【損切りとは何が違う?】年内に使いたい「損出し」のメリットと具体的な手順を解説 含み損があるけど手放したくない保有銘柄を活用
損出しのクロス取引の手順
【1】損出ししたい銘柄を、当日8時59分までに現物の成り行き売り注文 【2】同じ銘柄を、おなじく当日8時59分までに信用で成り行き買い注文 【3】翌営業日に信用買いした分を現引きする 同じ銘柄を、現物取引で成り行き売り、信用取引で買いすることで、同じ価格で約定することができます。現引きというのは、証券会社から借りていた株式を、自分の現金で引き取ることです。この作業を行うことで、現物の口座に、売った銘柄がふたたび保有されることになります。 これで、含み損の損を節税に生かしつつ、手放したくない含み損だった株をそのまま保有できるようになります。しかも、いったん売却しているので、買い戻した時点で、含み損はゼロに! 見るたび落ち込んでいた気持ちもスッキリです! 売りたくないけど、含み損を抱えている株や投資信託がある人は、ぜひ「損出し」にチャレンジしてください。 ちなみに2024年分の最終売買日は、12月26日(木)なので、この日までに損出ししましょう!
今回のまとめ
・「損出し」とは、売りたくないけど含み損がある株や投資信託を節税に使う方法 ・効率よく「損出し」するには通常の売買ではなく信用取引を使ったクロス取引で行おう ・今年の損出しをするなら、2024年の12月26日(木)までに! 【プロフィール】 藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。 ■藤川里絵さんの関連記事:【損切りの賢い使い方】損益通算、繰越控除で節税しよう “塩漬け株の売却”で確定した利益に対する税額も抑えられる
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