【豪華対談】トム・ホーバスHC×田臥勇太 W杯躍進の裏側とパリ五輪への展望 キーワードは“Believe”と“きれいなバスケ”
◆ホーバスHCが掲げる代表チームのキーワード“信じる”
――田臥選手「トムさんが代表チームとして掲げるキーワードは?」 ――ホーバスHC「いつも言うじゃないですか。“信じる”、“Believe(ビリーヴ)”だよ。フィンランド戦、18点ビハインドの時に信じてなかったら勝てないじゃないですか」 ――田臥選手「ちょっとでも信じなくなったら。一人でもいたらね」 ――ホーバスHC「そう、そうだよ!絶対に勝てないですよ。チームのこととか、自分のことを信じていなかったらできなかった。本当にあのキーワードは大きいです」 ――田臥選手「それってスキルじゃなくて気持ち、考え方じゃないですか」 ――ホーバスHC「スキルじゃない、気持ち、考え方。バスケットは背の大きさとかパワーの差はあるけど、これ(気持ち)がないと」 ――田臥選手「トムさんはそれを大事にチームを作ってきた?」 ――ホーバスHC「大事です!(田臥選手も)小さいけど(気持ち)あったじゃないですか。僕も細かったけどこれ(気持ち)は負けなかった、それはすごく自信があった。間違いない、相手は関係ない。コーチになっても同じ考え方。あの“気持ち”を言いたいんですよ、選手たちに」 ――田臥選手「その気持ちって代表チームももちろんですけど、子供たちも同じですよね?」 ――ホーバスHC「当たり前です。その気持ちですよ。気持ちがあるかどうか。すぐ分かる。現役のときも相手に気持ちがあるかどうかすぐ分かった」 ――田臥選手「それを大事にする日本代表チームをファンの方にも信じてもらって」 ――ホーバスHC「そうですよ。うちに集まっている選手たちには絶対ありますよ」
◆パリ五輪で見せたい“きれいなバスケ”
――田臥選手「トムさんはパリ五輪に行くわけですがどういうバスケットを見せつけたいですか?」 ――ホーバスHC「きれいなバスケット。僕の“きれい”のイメージは速いバスケット、チームバスケット。ボールを回して、カッティングもしてターンオーバーも少ない。100%努力もして。今まではたまにやったんですけど、40分やってないんですよ。だから最初から最後までいいバスケットをやって、他の国から『日本すごいね』っていうのを聞きたい。(女子代表を率いた)東京五輪の時も他の国が『日本すごい、日本すごい』って、何回も聞いたんですよ。だから男子でも同じことがしたい」 ――田臥選手「面白いですね。是非見てみたいです」 ――ホーバスHC「W杯はみんなの力でいい結果を出せたんです。でもパリ五輪は相手がもっと強いから、本当に日本からみんなの力が必要!みんな一緒に頑張りましょう!」