ここ数戦好調だったガスリー、アブダビでは苦労?「いつもと全然違う! アンダーステアがひどいんだ」
アルピーヌのピエール・ガスリーは、F1アブダビGPの初日を終え、ここ最近のグランプリと比較すると、少し多めに作業をする必要があると語った。 【リザルト】F1最終戦アブダビGP FP2結果 ガスリーはここ数戦好調な走りを続けている。サンパウロGPの決勝レースでは3位表彰台を獲得し、2位となったチームメイトのエステバン・オコンと共に大量得点を挙げてチームをコンストラクターズランキング6位争いに”浮上”させた。続くラスベガスGPでは、決勝ではマシントラブルでリアイアに終わったものの、予選では3番手。先日行なわれたカタールGPでは、5位に入ってみせた。 そして今週末の最終戦アブダビGPで、ハースやRBとのランキング6位争いが決着する。ハースとの差は5ポイント、RBとの差は13ポイントであるが、結果次第では順位が入れ替わる可能性も十分にある。そのためガスリーとしては、できるだけ上位でフィニッシュしたいところ。チームメイトが、今回から新人のジャック・ドゥーハンに変わったからなおさらだ。 しかし初日の走行を終えた段階で、良い手応えは得られていないようだ。 「FP1は力強かったと思う。確かに、僕らにはポテンシャルがあると感じたんだ、毎周、上位のタイムを記録できたんだ。でも、FP2は全然違った」 ガスリーはそう語る。 「とても奇妙な感じがした。マシンのフィーリングは、いつもとは全く違っていた。フロントのグリップが全く無くて、アンダーステアに酷く苦しんだ。色々なセットアップも試したんだけどね」 「どういうわけか、本当に何も……フロントアクスルが目覚めるようには見えなかったんだ。これから、かなりやるべきことが残っている」 ガスリー曰く、その苦境から脱却するために、いくつかのセットアップ変更を行なったという。しかしそれはいずれも、功を奏さなかったようだ。 「ロングランも十分じゃなかった。とにかく、何かを改善しなければいけないのは明らかだと思う。でも奇妙なのは、いくつかのことを試したんだけど、それが何にも影響せず、何も変わらなかったということなんだ」 「今のところ答えはないけど、かなり大きなことを見逃していると思う。その答えは、土曜日までに見つかるはずだ」 現状ではQ3進出は難しいと語るガスリー。しかし、土曜日までにセッティングを調整し、調子を取り戻せることを期待している。 「今の状況では、とてもQ3には届かない。非常に厳しい状況だ」 「明日はこれまでと同じような、あるいはここ数週間見せることができてきたようなウインドウに、マシンを戻せると信じたい。でも、いつもよりも少し作業する量が多いね」
田中 健一 Oleg Karpov