モデル冨永愛が40代で見つけた「割と幸せ」な自分 心が折れそうにならないために心がけていることとは
モデル一本だと生きづらい状況になっているけれど、自分はおかげさまでいろいろと活動させてもらっている。この経験をうまく、後に続く彼らのために活かせられればいいなという思いです」 ■「先は読まない」が準備はする 年齢を重ねるに従い、選択肢や可能性はどんどん狭まっていく。10代や20代に比べて、そう感じているミドル世代の人は少なくないだろう。しかし、「可能性はどの世代にでもあると思う。先は読めない。読みたくもない。流れに身を任せて、それを楽しみたいとずっと思っている」と冨永さん。
「2~3年先ぐらいは読めるというか、考えているんですけど、その先は考えていない。考えられない。 その時に何があるかわからないし、どんな巡り合わせがあるかもわからない。それによってすごい運命って変わってしまうから。それこそ、本にも書いたように、もう一度出産するかもしれないし。 10年先の自分がわからないというのは、20代の時から一緒。そういう性格なんだなって、今は思っている。10年先の自分を知りたくないというか、どうでもいいじゃんって。過去の私は、今の自分をまったく予測していなかったわけだし」
一方、冨永さんは「これまでの人生はとんでもなく運に恵まれていた」というが、もちろんそれだけではない。 例えば、先述のドラマ『大奥』。 「ずっと時代劇に出演したかった。(中略)時代劇に出るなら馬に乗れた方がいい。剣も使えた方がいい。そう考えて、個人的に馬術や殺陣を習うようになった。なんのオファーもないのに、だ。でも、声がかかってからじゃ間に合わないから。」(『冨永 愛 新・幸福論 生きたいように生きる』から抜粋)
モデル業中心の生活の中で、なんの保証も、確約もない未来のために、馬術と殺陣を習う。その信念と行動力に、驚かずにはいられない。 「それって(未来の)予測ではなく、準備ですよね。なんか不思議なんですけど、勝手に自分を信じているところがあって。やれるでしょ、だからオファーが来るでしょって思ってた」 ■「生きたいように生きる」 予測はできないけれど、いつでも動ける状態は作る。だからこそ、チャンスがきた時にしっかりと掴むことができ、その結果「運が良かった」と言えるのだ。