モデル冨永愛が40代で見つけた「割と幸せ」な自分 心が折れそうにならないために心がけていることとは
【写真】「生き方に正しいも間違いもない。生きたいように生きればいい」を体現するモデル冨永愛さん(5枚) これをしたら自分がすごく辛くなるだろうと思うことは、避けることができる。自分からあえて突っ込む必要がある時は突っ込む。そんな加減がわかってきたのが、最近だという。 「20代の時って、常に100%の力でどれだけ忙しく世界中を飛び回っていても、折れないんですよね。若いから、疲れ知らずというか。30代になると心が折れそうなタイミングが突然やってくるようになった。それが40代になった今は『これ、折れそうだな』という感覚が予測できる」
■大切にしたい「心の余力」 折れそうにならないために、冨永さんが心がけているのは「余力、余白を残しておくこと」。 「それこそ『大奥』に出演した時は、主役というポジションも何もかも初めてのことで配分がわからなかったから、もう100%どころか、常に120%で挑んでいたので、折れそうなギリギリの状態だった。なので、今はちゃんとお休みを取ったり、自然の中に行ったりする余力は残しておこうと心がけています」 冨永さんのいう余力は、「心の余力」だという。
「時間と心ってリンクしてるじゃないですか。だからまずは時間をとって、心のバランスを整える。 本来だったら、40代以降って予測できないことばっかりのはずなんですよね。今ちょうどプレ更年期だし、その先には更年期がやって来るし。これから先、もう20代のエネルギーが戻らないことだけはわかっているから」 ■「子育ても仕事も100%手に入れるのは不可能」 私たちから見える冨永さんは、いつも美しく、真っ直ぐで、ストイック。高いプロ意識を持ち、いつも新たな挑戦を続けている。しかし、当然ながらその裏ではさまざまな葛藤を抱え、それらを乗り越えて今がある。
現代の女性がほしいと願う、すべての成功を手に入れているかのように見える冨永さんだが、「子育ても仕事も100%手に入れるのは不可能」だと断言する。 「出産も、育児中の休業も、後悔はまったくない。でも確実に失ったものはある」と冨永さん。 「出産にしても、モデルは見た目を一番気にする仕事なので、お腹が大きかったらできないこともあるし、フィジカル的に飛行機で移動する仕事はできない。だからこそ、断らざるを得なかったいくつもの仕事がある。出産で休んだのは半年間でしたけど、モデルとしてのピーク時に出産したから。それを取り戻すことはできませんね」