新入幕の朝紅龍 キーワードは「謙虚」 日体大で大の里の2年先輩「ちょっと差が…大きい口をたたけない位置に行ってしまった」
日本相撲協会は28日、大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)の番付を発表し、朝紅龍(高砂)が新入幕を果たした。東十両8枚目で臨んだ秋場所は11勝4敗。一気に入幕し「まさか上がれたとは。驚きと喜びが半分半分」と素直な心境を明かした。 【写真】スマホの待ち受け画面ももちろん2文字 日体大では大の里の2年先輩。プロ初黒星をつけ、昨年秋場所の新十両昇進も同時だった。本来はサービス精神旺盛な性格だが、大の里については「オレも早く追いつくぞという気持ちだったけど、今や新大関。ちょっと差が…あんまり大きい口をたたけない位置に行ってしまった。謙虚に。後輩だけど尊敬しています」と、威勢のいいコメントは封印した。 スピード感あふれる正攻法が持ち味の小兵は、大阪府四條畷市出身。ここ2場所の変化を「謙虚という気持ちを最近、ずっと心の中にとどめている」と告白した。キッカケは「場所前に調子が良かった時とか、記者さんに『ホントに調子がいいです』って言った場所に限って大負けするんですよ。あんまり調子良くなさそうと思ったら勝ったりする」と説明。スマホの待ち受け画面も『謙虚』の2文字に変更。新入幕の目標を問われると「偉そうに言いたいんですけど、謙虚に毎日とりたい」と、苦笑いで本音を飲み込んだ。