ドジャースが世界一へダルビッシュとカーショーの豪華リレーを決断
ワールドシリーズの第7戦で、ドジャースが先発のダルビッシュ有と、エース、カーショーの豪華な必勝リレーを準備していることが明らかになった。 ESPNの電子版が、この日、「ダルビッシュ、カーショーは何かを証明するため第7戦に登板する」と報じたもの。「ドジャースの勝利のため、エースたちは取り返す必要がある」との見出しで、ダルビッシュとカーショーが、それぞれが1試合ずつ打たれた先発のミスを取り返すチャンスであることを伝えた。 今回のワールドシリーズではカーショーが第1戦で圧巻の投球を披露。第3戦ではダルビッシュが2回持たずにKOされると、カーショーも第5戦でリードを守り切れなかった。 同記事の冒頭では、第6戦の勝利後の2人のクラブハウスでの様子を伝えている。 慌ただしく帰宅するダルビッシュを「投手としてのキャリアで最も記念すべき先発日まで20時間」とし、対するカーショーは、「投手としてのキャリアで最も記念すべき登板日まで20時間と数時間」と表現した。 つまり、ダルビッシュが先発、その数時間後に、バトンを受けたカーショーが抑えとして出陣する準備ができていることを伝えたのだ。 「ドジャースが7月31日にダルビッシュを獲得したトレードは、ポストシーズンで、この2人が恐るべきペアになるべく行われたトレードだった。ドジャース・スタジアムでの水曜日夜の第7戦で、このコンビは凝縮した形で確実に姿をみせるだろう。試合前の過熱ぶりのなかで、2人は何かを証明してくれるだろう」と、ダルビッシュとカーショーの継投が世界一のカギとなることを予測した。 ダルビッシュには重要な第7戦の先発が任された。 「ダルビッシュは(第3戦で)大リーグ投手として最短となる1回2/3イニングの先発投球(6安打、4失点)のあと、ドジャースは、最後の仕事としてダルビッシュに第7戦の先発を伝え、自信を高め、信頼を寄せることに力を注いできた」 第7戦での起用法については、「ロバーツ監督はダルビッシュを早めに交代させるだろう。このことは現時点でロバーツ監督がポストシーズンでのブルペン起用において唯一確実なことだ」とする。 また「ロバーツ監督がマウンドにいるダルビッシュのもとにいつも通り早歩きで向かったとき、彼は、ほぼ確実にカーショーを起用するだろう」と続けた。 7月31日のダルビッシュの移籍以来、17試合で11連敗を含む16敗を喫した時も含めて、2人はドジャースにおける確かなコンビとして存在してきた。例えば9月12日のサンフランシスコでの試合でカーショーが先に連敗を止めた。これにより、ダルビッシュが新チームで受けるプレッシャーが軽減され、翌日に7回無失点の好投を含む、5試合連続で1失点以内の投球を披露した。 チームを支えてきた2人が最後の大勝負で最強タッグを組むというわけだ。 また記事では、ダルビッシュを懸命にバックアップしようとしているチームの様子も紹介されている。ダルビッシュは、第3戦で早々とKOされ、おまけにグリエルの人種差別的行為にまで巻き込まれたが、翌日の試合前にチームメイトは、ダルビッシュに「君のために勝つ」と語りかけたという。 ジャスティン・ターナーは、「ダルビッシュを抱きしめて、もう一度彼がマウンドに立って投げるチャンスを作れることができてうれしいと話したんだ」とコメントしている。 ダルビッシュ、カーショー、そしてチームメイトが一丸となって挑む世界一決戦。 その「勝った方が世界一」になる最終戦を前にカーショーは「1球目から準備はできている。必要なものは何でも――。シーズン最後の試合なんだ。準備もル-ティンも今は関係ない」とコメントした。 記事は「チームは大きな遺産を築くため、また1つにまとまるため、ドジャースは使える人、方法をすべてつぎ込むだろう。勝つか負けて帰宅するかだ」という言葉で締めくくられている。