上司から突然「明日から来なくていい」と言われ自宅待機に! これって「解雇宣言」なの? 自宅待機中に「給与」が出るのかも解説
繰り返し上司から言われているならパワハラに該当する可能性
繰り返し上司から「明日から来なくていい」といわれているなら、パワハラに該当する可能性もあります。 厚生労働省で定められているパワハラの定義として、「優越的な関係を背景とした言動」「業務上必要かつ相当な範囲を超えたもの」「労働者の就業環境が害される」の3つを満たしているものです。 重要になるのは上司からの発言が該当するかですが、ここでポイントは本当に解雇したいと考えているか、単純に部下を追い詰めるためにいったか、が挙げられます。 解雇を伝えるための発言であればパワハラには該当しないといえる一方、部下を傷つけたり逃げ道をなくさせたりするための発言であればパワハラにあたるでしょう。 パワハラだと考えられる言動がみられた場合、まずは会社の担当部署への相談を検討してください。担当部署に相談する際には証拠を集めておいて、事実として提出できるようにしておくとよいでしょう。
そもそも解雇は簡単できない
会社に「明日から来なくていい」といわれたのが解雇の意味であっても、解雇は簡単にはできません。解雇する際には「客観的かつ合理的な理由」と「社会通念上相当な方法」の2点が重要であり、「明日から来なくていい」という上司の発言だけでは要件を満たさないでしょう。自分の任されている仕事にしっかりと対応して、周りとも協力している状況ならなおさらです。
まとめ
上司に「明日から来なくていい」といわれて自宅待機した場合、状況次第では給与が支払われるかもしれません。ただし、会社を相手にして給与支払いを求めるには、弁護士などの専門家への相談が必要です。自分が置かれている状況について把握し、適切に対応しましょう。 出典 厚生労働省 あかるい職場応援団 ハラスメントの定義 e-Gov法令検索 労働基準法 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部