「2型糖尿病」発症リスクは“1日ハム2枚”で上昇 加工肉を食べ続ける危険性とは
研究グループが発表した内容への受け止めは?
編集部: イギリスのケンブリッジ大学らの研究グループが発表した内容への受け止めを教えてください。 中路先生: 本研究のオリジナリティは「様々な肉の摂取と2型糖尿病の発症の関連について、具体的に検討している」ことであると思われます。 加工肉や赤身肉は、なるべく避けることが重要である一方、2型糖尿病の発症には様々な要因があり、加工肉や赤身肉だけ食べなければいいとは言えません。 「バランスの良い食事」が重要であり、肉ばかりではなく野菜などの植物性食品も摂取するといった工夫が、2型糖尿病の発症の予防につながります。
まとめ
イギリスのケンブリッジ大学らの研究グループは、「ハムなどの加工肉を毎日50g摂取する人は、10年後までに2型糖尿病になるリスクが15%上昇する」という研究結果を破票しました。 加工肉50gはスライスしたハム約2枚分に相当するので、わずかな量の加工肉摂取でも、糖尿病リスクにつながることが示されたと言えます。
【この記事の監修医師】 中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター) 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
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