全米優勝シナーが新メンバー2名をチームに招聘!両者は過去ジョコビッチ陣営にいた実績を持つサポートスタッフ<SMASH>
男子テニス世界ランク1位のヤニック・シナー(イタリア)が9月16日に自身の公式インスタグラム(@janniksin)を更新し、新たなサポートメンバーをチームに迎え入れたと報告した。 【画像】新メンバーの加入を報告したシナー 既報の通りシナーは波紋を広げた自身のドーピング問題を受け、トレーナーのウンベルト・フェラーラ氏と理学療法士のジャコモ・ナルディ氏を8月末に解雇。混乱の中で先日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハード)に臨み、世界1位としての強さを遺憾なく発揮して殊勲の四大大会2勝目を手にしていた。ちなみにシナーは今季だけで全米優勝を含め計6つのツアータイトルを獲得しており、通算55勝5敗と驚異的な成績を残している。 ATP(男子プロテニス協会)の公式サイトによると、今回シナーはトレーナーにマルコ・パニチ氏、理学療法士にウリセス・バディオ氏を招聘。実は両者は過去に四大大会史上最多の24度の優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア/現4位)と仕事をした実績を持つ。パニチ氏は2017年からジョコビッチのチームメンバーとして活動していたが、今年5月に契約を解消。一方のバディオ氏も約5年以上の期間を経て、22年末にジョコビッチ陣営を離れていた。 シナーはこのほど更新したインスタグラムでマルコ氏とバディオ氏との3ショット写真を公開。力こぶの絵文字を添え、「マルコとウリセス、チームへようこそ」と簡潔に歓迎の言葉を綴った。 16日には、早速パニチ氏とバディオ氏を加えて拠点のモナコ・モンテカルロで初めての練習セッションを行なったというシナー。今月末に開かれるATP500シリーズ「中国オープン」(9月26日~10月2日/中国・北京/ハード)と、翌週のATP1000大会「ロレックス 上海 マスターズ」(10月2日~13日/中国・上海/ハード)には新チームで臨む予定だ。強力な布陣を形成した若き王者のさらなる飛躍を期待したい。 文●中村光佑