医師が指南! 腸の健康のために効果的な食べ方
おすすめの食品: ・プロバイオティクス食品:プロバイオティクスには、腸内の善玉菌を増やす効果がある。ヨーグルト、ケフィア、キムチやコンブチャなどの発酵食品がおすすめ。すべてのヨーグルトにプロバイオティクスが含まれているわけではないので、食品表示ラベルをよく確認すること。生きたプロバイオティクスが含まれることを示す「ライブ・アンド・カルチャーズ(LAC)」シールがあるものや、特定のプロバイオティクス株(よくあるのはサーモフィラス菌とブルガリア菌)名が記載されているものを探してみよう。 ・プレバイオティクス食品:難消化性食物繊維が特徴のプレバイオティクス食品は、腸内善玉菌の餌となる。にんにく、たまねぎ、バナナ、アスパラガス、ハチミツなどに含まれている。 ・食物繊維を含む食品:この栄養素は、定期的なお通じと便のカサを増やして効率的に消化管を通過するのに不可欠です、と語るアジェマンさん。野菜や果物、ナッツとシード類、豆類、全粒穀物は、食物繊維の優れた供給源。
炎症を抑える
ウェルネス界隈の最新のトピックといえば、慢性炎症と闘うこと。変わったトレンド(TikTokで流行している「インターナル・シャワー」など)とは違って、これには多くの意味がある。炎症は、怪我や病気の治癒を助けるために体内のあちこちで起こる体の自然な防御システム。しかし、炎症が長引いて細胞や組織、臓器にダメージを与え、これらの機能に影響を及ぼすと問題になる。「炎症は放っておくと心臓病やガン、糖尿病などの病気を発症につながるかもしれないので、大きな問題です」と説明するのは、『ザ・フレキシタリアン・ダイエット』の著者で登録栄養士のドーン・ジャクソン・ブラトナーさん。「うれしいことに、栄養豊富で多様な食事を摂ることが、炎症を抑制する体の自然な能力のサポートに役立ちます」と補足する。
おすすめの食品: ・カラフルな果物と野菜:ベリー類、りんご、きゃべつ、にんじん、ブロッコリ、ビーツ、ピーマンなど、色の鮮やかな野菜や果物は、抗酸化物質やそのほかの抗炎症化合物を豊富に含む。 ・食物繊維の多い食品:健康な腸は炎症の抑制を助ける。えんどう豆、レンズ豆、全粒穀物などの食物繊維質が多い食品は、腸内の善玉菌に栄養を与え、マイクロバイオームのバランス改善を促進する。(善玉菌も必要なので、プロバイオティクス食品の摂取もお忘れなく。) ・健康にいい脂肪:オメガ3脂肪酸などの多価不飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪は、炎症の軽減に役立ちます、とブラトナーさんは話す。サーモンやマスなどの魚、ナッツやシード類、オリーブ、アボカド、オリーブオイルなどは、すべて体にいい脂肪の供給源。 ・マグネシウムが豊富な食品:「マグネシウムは抗酸化物質のように働き、炎症と闘うことが研究で示唆されています」と語るブラトナーさん。ほうれん草、かぼちゃの種、まぐろ、玄米、黒豆、アーモンド、アボカド、バナナ、ダークチョコレートはすべてこのミネラルの優れた供給源。 ・ハーブとスパイス:これらの調味料は食べ物の味をおいしくするだけでなく、抗炎症力を高めてくれる。