珠洲市、能登町でも中学生避難 約140人、金沢の施設へ
能登半島地震で大きな被害が出た石川県珠洲市と能登町の中学生計約140人が21日、金沢市の施設への集団避難を始めた。いずれも22日に全小中学校が再開するが、整った環境での学習機会確保を求める保護者の意向を踏まえた。中学生が集団避難する自治体は17日に始めた輪島市を含め計3市町となる。 珠洲市によると、4校の中学生199人のうち102人が集団避難することになった。集合場所の市民図書館では21日午前、生徒と見送る保護者らがスーツケースを引いて集まり、友人との再会を喜ぶ生徒たちの姿も見られた。大型バスに次々と乗り込む様子を心配そうに見つめる家族も。出発すると、集まった多くの保護者たちが名残惜しそうに手を振り、「がんばれ」「元気でな」と励ましの言葉を送った。 能登町では、4校の中学生247人のうち40人の保護者が集団避難を希望。21日午前、町役場前に生徒が集まり、談笑しながらバスに続々と乗り込んだ。見送りに訪れた保護者は涙を浮かべ、手を振って見送った。珠洲市の中学生と同じ金沢市の施設に向かう。