UCC上島珈琲、家庭用コーヒーを値上げ、3月1日から20~35%上昇へ
UCC上島珈琲は12月23日、2025年3月1日出荷分から、家庭用レギュラーコーヒー製品45品と、インスタントコーヒー10品を価格改定すると発表した。小売店の実質店頭価格は20~35%程度の上昇を見込むという。 具体的には、レギュラーコーヒーでは、「UCCゴールドスペシャル 炒り豆 スペシャルブレンド SAP250g」において、店頭想定価格が現状698円の場合、848円(税別)になる。 インスタントコーヒーでは、「UCCザ・ブレンド114瓶90g」において、店頭想定価格が現状578円の場合、698円(税別)になる。 UCCによれば、コスト削減や生産性向上はもとより、持続可能なコーヒー産業の実現に向けたさまざまな活動を推進しているものの、世界的な需要増に反して、生産国では異常気象の影響など著しい生産量の伸びが期待できず、需給バランスはひっ迫しており、直近のコーヒー生豆国際相場は、1970年代以来の歴史的高値を記録、ここ1年間では約2倍に高騰したという。 また、為替相場における円安傾向、物流費等の高騰なども継続しており、コーヒー生豆の調達価格に大きな影響を及ぼしていることから、企業努力でコストアップを吸収し続けることが困難と判断し、家庭用製品の一部メーカー出荷価格の改定を実施することを決めたとする。 なお、UCC直営のコーヒー豆の挽き売り業態「UCC カフェメルカード」「カフェノバール」での店頭価格、カプセル製品のメーカー出荷価格も順次改定するという。 UCC上島珈琲は、「コーヒーを取り巻く環境は、今後も大きくかつ急激に変化することが懸念されますが、UCCは、引き続き、高品質でおいしいコーヒーをお届けできるよう、より一層の企業努力を続けてまいります」などとしている。
食品産業新聞