【スクープ】ホンダV型3気筒「RCV850」を予想! RC211Vに連なる左右対称V3エンジンで軽量コンパクトを追求か
過給機の採用もホンダのオリジナリティ
過給機と言えば2015年にカワサキが発売したスーパーチャージャー搭載のNinja H2/H2Rを思い浮かべるが、バイクで先鞭をつけたのはホンダだ。1981年にホンダは二輪初のターボ車「CX500ターボ」を発売し、498ccの2気筒エンジンで82PSのパワーを発揮した。 ミドルクラスの車体でリッターバイク並みのパワーを発揮させることが狙いで、この考え方は新しいV型3気筒エンジンにも通じているだろう。アッパーミドルの800~900cc程度の排気量でも過給することで、リッターバイクを上回るパワーを発揮できるはずだ。 また、現代ならではのテーマとして過給機をエコに活用しているとも考えられる。燃料噴射量を抑えたリーンバーン時でも過給することでトルクを確保する制御ができることから、パワーと同時に燃費を追求していくこともテーマになると思われる。 さらに、電動とすることでかつてのターボで指摘されたターボラグの解消も可能。ホンダが新しいV型3気筒エンジンでアナウンスする「内燃機関領域での新たなチャレンジ」には、エンジンレイアウトだけでなく制御面での進化も期待できるはずだ。
市本行平