大谷翔平の1067億円契約は「バーゲン」 ソトに“負けても”大差の経済効果…米有力紙が分析
大谷はドジャース1年目でMVP&世界一…数々の収益をもたらした
“お得ぶり”が脚光を浴びている。メッツは11日(日本時間12日)、ヤンキースからFAとなっていたフアン・ソト外野手と15年総額7億6500万ドル(約1166億円)で契約を結んだと発表した。昨年12月に大谷翔平がドジャースと結んだ10年7億ドル(約1067億円)を超えてプロスポーツ史上最高額を更新。一方で米メディアは「オオタニとドジャースとの契約は最高のバーゲンのように見える」と、大谷とソトの契約を比較して分析した。 【写真】“大谷仲良し”美人レポーターが大胆ビキニ姿を公開「美しい」「ゴージャスだ」 米メディア「ヤフースポーツ」は9日(同10日)、「フアン・ソトとメッツの巨額契約を鑑みると、ショウヘイ・オオタニはかなり格安に見える」と題し、両者の“違い”に言及した。大谷の97%が後払いという異例の形態に触れ、「オオタニの契約の現在価値は7億ドルから約4億6000万ドル(約701億円)に減少した(インフレ率により変動)。それでもなお莫大な金額ではあるが、もはや想像を絶する数字ではなくなった」と指摘。 ソトの契約には後払い契約が含まれず「この契約の実質的な価値は、代理人スコット・ボラスの交渉の結果、確かに7億6500万ドルに達し、オオタニの金額を3億ドル(約457億円)以上も上回るものとなっている」。ボラスがメッツとヤンキースを競わせることで価格を吊り上げることに成功したという。一方で大谷の代理人ネズ・バレロは「FA市場でこれほど押しの強い戦略を採用しなかった」と振り返った。 というのも「オオタニが西海岸にとどまりたいと考えていることが早い段階で明らかになり、ヤンキースやメッツは真剣に交渉テーブルに就かなかった。そのため、契約金額の上限に制限ができた。それでも、オオタニ自身はその点にまったく関心がないようだった」と、お金を求めた立ち回りではなかったという。 なぜ大谷はムーブをしたのか。同メディアは「オオタニの圧倒的なマーケティング力」だと分析する。「オオタニの人気の規模は、2024年のナ・リーグMVPと、同じく世代を代表する才能のフアン・ソトとの間にあるもう一つ大きな違いだ」とし、「ロサンゼルス・タイムズ紙のジャック・ハリス記者が最近報じたところによると、ドジャースは2024年に新たなスター選手であるオオタニから1億ドル(約152億円)規模の収益を得ていると推定されている」と付け加えた。 大谷は1年目から前人未到の「50本塁打-50盗塁」を達成し、3度目のMVPを受賞。個人での活躍に加え、ドジャースを世界一に導いた。「ヤフースポーツ」は今季を「奇跡的」と表現。そして、「多くの専門家が予想していた通り、大谷がもたらす広告収入はその契約を事実上補填するもの」と“経済効果”に目を丸くした。 一方でソトは「非常に人気のある選手であり、未来の殿堂入り選手と言える存在」としつつも、「オオタニのように国際的な文化的象徴となる選手ではない。毎年、数億ドルの広告収入をメッツの懐に返還することはない」と断言した。そして最後に、「オオタニの契約が最初に公表された際の衝撃から1年が経ち、『7億ドル』という契約がすでに『バーゲン』と見なされているという事実を改めて思い出させる」と締めくくっている。
Full-Count編集部