【医師が解説】若々しく見える人が「朝と夜」に食べているもの “細胞を元気にする”食事法
日曜の夜に「納豆+ネギ」を食べて、月曜朝の突然死を防ぐ!
脳梗塞や心筋梗塞、深部静脈血栓症など、「詰まる系」の病気の原因となる血栓。こうした血栓症を予防するとされる食べ物があります。 それは、納豆。納豆のネバネバの中に含まれるナットウキナーゼという酵素には、血栓を溶かす強力な溶解作用があります。
では、いつ納豆を食べれば効果的なのか。それは、「日曜日の夜」です。 なぜかというと、ナットウキナーゼの血栓を溶かす効果は、数時間続くからです。もっとも血栓ができやすい時間帯から逆算してとれば、その時間に効果を発揮させることができるんです。私たちの体に血栓ができやすいのは夜、寝ている間です。特に明け方にできやすいことがわかっています。これは、寝ている間に体を動かさないからです。筋肉ポンプが使われないので血流が落ち、細い血管を流れる血液が滞る。そこに血栓ができて、朝、目覚めたときに血管を通って、肺や心臓、脳などにたどり着き、重要な臓器の血管が詰まってしまう。 これが血栓症の仕組みで、統計的に見ても、心筋梗塞や脳梗塞の発症は、世界中で「月曜日の朝」に多いことがわかっています。これは「明日は会社で仕事か……」など、休日の終わるストレスを感じて、交感神経が刺激され、末梢血管をキュッと締めているからだと考えられています。ふだんよりも狭く収縮した末梢血管で寝ている間につくられた血栓が、気温の低い明け方にいきなり寝床から起き出すという動作も合わさって、詰まりの原因になる。そして、梗塞が起きてしまう、ということなのです。 だから、納豆は日曜の夜に。量は1回、1パックで十分です。加熱をしてしまうとナットウキナーゼが死んでしまうので、焼いたりせずに生で食べること。できればネギを加えたいところです。なぜなら、ネギに含まれる成分には、血小板がかたまるのを防ぐ働きがあるから。「納豆+ネギ」を日曜日の夜に食べると、週のはじめに血流がよい状態に保たれてすごくいいんです。 本文は『血流がすべて 血流コントロールの名医が教える わずか1分でできる「すごい血流改善法」』(アスコム)より一部抜粋・編集しています。 画像提供:Adobe Stock