【有馬記念追い切り】レガレイラ余力たっぷりにラスト11・4秒 初コンビ戸崎圭太も好感触「芯の強さ感じる」
[GⅠ有馬記念=2024年12月22日(日曜)3歳上、中山競馬場・芝内2500メートル] 牝馬ながら昨年末にはGⅠホープフルSを制覇したレガレイラ。それを受け今春はあえて牡馬のクラシックに挑戦したが、結果は皐月賞6着→ダービー5着と、わずかに及ばず。牝馬路線に切り替えた下半期もGⅡローズS5着、エリザベス女王杯5着と、それぞれ1番人気に推されながら連敗…。苦杯を喫し続けている。太田助手は「2走前はいい形で1コーナーに入ることができず。前走はスタートが決まったものの、向正面で外の馬に動かれてどんどんポジションを下げざるを得なかったのが痛かった。そのロスを挽回できないまま終わってしまった感じです」と不完全燃焼続きの結果に唇をかむ。 “今度こそ”の期待がかかる有馬記念。最終追い切りは初コンビとなる戸崎圭を背に美浦南ウッドで僚馬2頭を前後に置く3頭併せ。スムーズに折り合って最終コーナーを回ると、直線では真ん中から引っ張り切れないほどの手応えで同入フィニッシュ。5ハロン68・6―53・6―38・9―11・4秒を余力たっぷりにマークした。 戸崎圭は「いい動きでしたし、調子は良さそうです。外から見ていて女の子らしい性格のいいタイプ、軽くてバネのある走りとのイメージを持っていましたが、実際に乗ってみてもそんな印象でしたね。むしろ思ったよりフットワークには芯の強さを感じて、このあたりが昨年のホープフルSで見せたような走りにつながるのかなと思いました」と満足そうな表情。続けて「これまではゲートの影響もあって後ろからの競馬になっている感じでしたが、自分の感じた印象では必ずしも後ろから行く必要はないのかな、と。あまり決めつけすぎずに、馬の気持ちを害さないように乗りたいですね」とレース本番をイメージしていた。 戸崎圭といえばちょうど10年前の2014年に、牝馬ジェンティルドンナをグランプリ制覇に導いた手腕の持ち主。1960年のスターロッチ以来、64年ぶりとなる3歳牝馬による有馬記念制覇の偉業へ、人馬の呼吸は完璧に整った。
東スポ競馬編集部