友だちの彼氏はIT企業勤めで年収800万円位あるようです。「生涯年収」はどのくらいなのでしょう? IT企業には退職金がないようですが。
世間一般的に「IT企業は高収入」といったイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。IT企業とはコンピューターに関する技術を取り扱っており、専門的な知識の習得が可能です。 「就職するならIT企業がよい」というように、早いうちから方向性を定めている人もいることでしょう。また、結婚相手や交際相手にするならIT企業で働く人がよいと考える人もいるかもしれません。 本記事では、IT企業の平均年収や生涯年収、退職金があるかどうかなどを解説します。
IT企業とは?
IT企業のITとは、情報技術(Information Technology)を意味する言葉です。情報技術を活用して事業展開を行う企業のことで、以下のように幅広い業種や職種が存在します。 ・ソフトウエア開発 ・ハードウエア製造・販売 ・情報処理サービス(システムエンジニアやプログラマー) ・インターネット・Web業界(WebサイトやWeb広告の制作、ネットワーク構築など) ・通信インフラ(ネットワークの設計・構築・運用・監視など)
IT企業の平均年収と生涯年収はどのくらい?
IT企業で働く人の平均年収と生涯年収を見ていきましょう。なお、IT企業勤務で年収が高くても、実は退職金制度のない企業が存在します。厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査 結果の概況」では、情報通信業のうち退職給付(一時金・年金)制度がある企業は74.6%とのことです。 ◆平均年収は446万円 求人情報・転職サイトdoda(デューダ)の「平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」によると、IT/通信の平均年収は446万円とのことです。そのうち男性は478万円、女性は393万円となっており、男女の収入差があることも分かっています。 同調査によると業種分類の中でIT/通信の平均年収は4番目に高く、最も高いのは金融の469万円(男性572万円、女性:394万円)でした。次にメーカーの466万円(男性:506万円、女性:381万円)、総合商社の464万円(男性:525万円、女性:374万円)と続いています。 男女別に業種分類の平均年収を見てみると男性の場合は全体と共通します。しかし、女性の場合はIT/通信が2番目に高く、全体と異なる傾向がありました。 ◆職種や年齢によって年収は異なる IT企業とはいっても、職種や年齢によって平均年収が異なります。同調査では、年齢別の平均年収は以下のように伝えており、20代~と50代~の年収差は倍近くの金額です。 ・20代~:378万円 ・30代~:499万円 ・40代~:618万円 ・50代~:747万円 また、年齢だけでなく職種によって平均年収が図表1のように異なります。