株価荒れる中、あなたの新NISAは大丈夫?元ファンドマネジャーがそっと指摘する「心配すべき人」とは#2
家計の「バランスシート」を作ってみると、大抵は「意外な発見」がある
次に家計のバランスシートです。 皆さん、自分にざっくり貯金がいくらあるかご存知ですよね。銀行にいくら、手元にいくら、でもカードの支払いが後で来て、などと考えると大体の金額が分かると思います。ここで考えていただきたいのは、広い意味での家計資産です。 ・銀行の残高 ・証券会社の資産別残高 ・会社や個人の確定拠出年金 ・持ち家の方は不動産。戸建ての方は固定資産税評価額の2倍が目安、マンションの方は住所を入れるとおよそのマンション価格が分かるサイトがありますのでご利用ください。 ・変額保険など投資型の保険に入っているならその解約価額 ・親から相続について話があるならばその額 など、思いつく限りすべての資産とその額を並べ、それをすべて合算します。住宅や車のローンがある方は差し引きます。もちろん大体で構いません。いくらになったでしょうか? これが家計の資産です。 資産運用の考え方で重要なのが資産配分で、「3・アセットアロケーション」で詳しく説明します。ここではまず、家計の損益計算書がどうなっていて、家計のバランスシートが資産、負債がそれぞれいくらあって、どの資産にどれだけの比率で純資産が配分されているかを把握してください。 「貯金とマンションとローンしかない」と思っていた方も、実は401Kに1000万円外国株が入っている、とか、新NISAは「オルカン一択」にしているけれども他は全部貯金にしていた、とかいろいろな発見があると思います。 次回はこの損益計算書とバランスシートに時間の概念を加えて、ライフプランとキャッシュフロー表に拡張したいと思います。
投資家・文筆家 澤田信之