前球団と同じリーグに所属する球団にFA移籍したCランクの投手といえば…
ソフトバンクからFA権を行使した石川柊太が11日、ソフトバンクと同じパ・リーグに所属するロッテにFA移籍した。 石川は金銭補償や人的補償などを発生することなく獲得することができるCランクの選手と見られる。 選手のタイプや当時のリーグ状況も異なり、全く参考にはならないが、FAランク“Cランク”で“同一リーグ球団”に移籍した投手がどういった成績を残したのか見ていきたい。昨オフにオリックスから日本ハムへFA移籍した山﨑福也が該当する。オリックス時代に長くバッテリーを組み、前年の22年オフに同じくCランクでFA移籍を果たしていた伏見寅威との相性は日本ハムでも抜群で、移籍1年目の今季自身初の規定投球回に到達し、24試合・147回2/3を投げ、10勝6敗、防御率3.17の活躍を見せた。古巣・オリックス戦では2試合・11回1/3を投げ、2勝0敗、防御率3.97だった。 15年に中日からFA宣言し阪神へ移籍した高橋聡文も、移籍1年目の16年に54試合に登板し20ホールド、防御率3.76の成績を残し、同年古巣・中日戦に7試合にリリーフ登板して、3ホールド、防御率0.00と相性が良かった。 許銘傑は11年オフに西武からオリックスへFA移籍し、新天地となったオリックスの1年目は37試合に登板して、0勝3敗10ホールド1セーブ、防御率5.29と苦しんだ。古巣・西武戦は7試合に投げて、1勝1敗1ホールド、防御率3.86だった。 20年オフにDeNAから巨人へFA移籍した井納翔一は、移籍先となった巨人で開幕ローテーションを掴むも1回0/3を投げ4失点で降板するなど、わずか5試合の登板にとどまり、古巣・DeNA戦の登板も1試合あったが、0回1/3を投げ1失点だった。 石川は新しい本拠地となるZOZOマリンスタジアムでソフトバンク時代、抜群の好相性を誇った。風を味方にして、ソフトバンク時代よりも好成績を残すか注目だ。 ▼ CランクでFA宣言し同一リーグの球団へ移籍した投手 【2011年】 許銘傑(西武→オリックス) 11年:49試 6勝2敗22H1S 防1.98[西武] 12年:37試 0勝3敗10H1S 防5.29[オリックス] 【2015年】 高橋聡文(中日→阪神) 15年:35試 3勝3敗6H0S 防3.51[中日] 16年:54試 3勝1敗20H0S 防3.76[阪神] 【2020年】 井納翔一(DeNA→巨人) 20年:17試 6勝7敗0H0S 防3.94[DeNA] 21年: 5試 0勝1敗0H0S 防14.40[巨人] 【2023年】 山﨑福也(オリックス→日本ハム) 23年:23試 11勝5敗0H0S 防3.25[オリックス] 24年:24試 10勝6敗0H0S 防3.17[日本ハム] 【2024年】 石川柊太(ソフトバンク→ロッテ) 24年:15試 7勝2敗0H0S 防2.56[ソフトバンク] 25年:?[ロッテ]
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