1人暮らしで「木造アパート」は止めるべきですか? 家賃が安く良い物件を見つけたのですが、隣の部屋の音など響くでしょうか…?
毎日生活する家を選ぶ際、木造や鉄筋などの素材に注目するのもひとつの方法です。一般的に木造住宅は家賃が安い代わりに、鉄骨や鉄筋コンクリートの住宅よりも防音や耐震性の面では劣ると言われることもあります。ただ、どのような家であってもメリット・デメリットがあります。 そこで、本記事では、木造住宅のメリット・デメリット、木造の家に住む場合と鉄骨や鉄筋の家に住む場合それぞれの家賃を解説します。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
木造住宅とは
木造住宅とは、木材を主な材料とした住宅を指します。日本では、和風住宅と呼ばれている家の多くが木造住宅です。建物の素材のなかでも木材は安く仕入れやすいことから、建築費用を抑えられるのが魅力のひとつです。木材は加工しやすいことから、注文住宅などで理想の家づくりをするのにも向いています。鉄骨や鉄筋コンクリートの家が増えていますが、それでも木造住宅は多いといえるでしょう。 木造住宅の良いところは建築費や家賃面を抑えられること以外にも、結露やカビが発生しにくい、地震の際に揺れに強いといった点が挙げられます。一方、注意点は強度や耐久性が鉄骨や鉄筋より強いとはいえない点、音が響きやすい、自然災害の影響を受けやすいなどです。どういった住宅にもメリット・デメリットがあるため、どのような点を重視するのかが大切といえます。
木造の場合、賃貸住宅の家賃はどれくらい? 鉄筋や鉄骨系住宅と比較
20~49歳までの1万人を対象に調査した、SUUMOの「住みたい街ランキング2023 首都圏版」から、第2位にランクインした吉祥寺に注目し、木造住宅、鉄骨・鉄筋系住宅の家賃について見てみましょう。対象とした賃貸住宅は吉祥寺駅から徒歩10分程度、築10年以内、1Kとします。 ・木造住宅の家賃 吉祥寺で、この条件でチェックすると、木造で最も安い賃貸住宅の家賃は7万8000円、最高額は10万8000円、中央値は8万9000円程度となっています。人気の地域にもかかわらず、1人暮らしで1Kに住むというケースであれば10万円以下で住める物件が少なくありません。 ただ、こちらの家賃はあくまでも1Kに住む場合を想定したものであるため、もう少し広い部屋に住みたいという場合は家賃面で余裕をもってみておく必要があるでしょう。 ・鉄筋や鉄骨系住宅の家賃 吉祥寺で前記の条件に加え、鉄筋や鉄骨の賃貸住宅の家賃を見てみました。最も安い家賃は7万9000円、最高額は16万5000円、中央値は13万9000円ほどです。木造住宅と比較すると、家賃面では高い傾向があるといえます。 築年数が古い物件であれば10万円以下のものもありますが、ほとんどの物件が13~15万円前後です。家賃は毎月の固定費であるため、数万円の差は生活に影響します。そういった面も考慮し、家賃が安い木造の物件を選択するのもひとつの方法です。
家賃を抑えたい場合には木造住宅はおすすめ
日本における住宅は木造が多く、住宅を建てる際にかかる費用も鉄筋・鉄骨系と比較して抑えられる傾向があります。家賃についても同様で、費用を抑えたいのであれば、木造住宅の賃貸を利用するほうが安い傾向にあるといえるでしょう。ただ、どういった素材の建物でもメリット・デメリットがあります。どのような面を重視したいのかを考慮して住む家を選びましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部