大相撲 稽古総見で八角理事長が豊昇龍を評価「内容が良くなってきている」琴桜には「横綱を意識している感じがしましたね」
「大相撲初場所」(12日初日、両国国技館) 稽古総見が6日、両国国技館の相撲教習所で行われ、八角理事長(元横綱北勝海)が綱とりに挑む豊昇龍、琴桜の両大関に言及。評価が分かれた。 豊昇龍は大の里、琴桜との大関陣での申し合い(勝ち残りが相撲を取り続ける稽古)、琴桜と三番稽古(同じ相手と続けて相撲を取る稽古)で計16番相撲を取った。大の里に4勝3敗、琴桜に8勝1敗だった。 琴桜は豊昇龍に1勝8敗、大の里に2勝2敗だった。 八角理事長は琴桜を「ちょっと受け身に回ってたね、精神的にもね。横綱を意識しすぎてる感じがしましたね。意識しなきゃならないんだけどね、これもまたね。積極性に欠けたね、きょうはね。本場所で精神的に受け身になったら横綱というのは難しいと思いますからね。どんどん前にいって負けるんだったら仕方ないっていう感じでいかないと」と評価した。 豊昇龍には「内容が良くなってきている。立ち合いの当たってからの流れがね。前に出るっていう気持ちが出てきてる。この場所、優勝しかないと思ってるからね。目標が一つに定まってるからいいような気がしますよね。琴桜の場合はね、いい成績残せばというところがあるからね。その辺が違うところだよね、豊昇龍とは」と語った。 昨年九州場所は琴桜が14勝1敗で初優勝。豊昇龍は千秋楽で琴桜との相星決戦に敗れ、13勝2敗。両大関は2場所連続での優勝、優勝に準ずる成績での綱とりをかけて、初場所に臨む。