【解説】大地震2つ連続発生か 能登半島地震
日テレNEWS NNN
元日の能登半島地震から1か月あまり。依然として地震活動は活発な状態で、これまでに震度1以上が約1600回発生しています。研究機関などによって地震のメカニズムが徐々に明らかになる中、2つの大地震が13秒差で連続発生した可能性があることが京都大学防災研究所の解析によってわかりました。一方、佐渡沖の活断層では“割れ残り”があるとの指摘も――。社会部災害担当・内藤ミカ記者が解説します。【週刊地震ニュース】
■富士五湖を震源とする地震で最大震度3
1月29日から2月4日までの期間、国内では震度1以上の地震が84回発生しました。2月3日午後3時9分頃、山梨県富士吉田市などで震度3の地震がありました。震源は山梨県東部・富士五湖、地震の規模を示すマグニチュードは4.0、震源の深さは25キロでした。
■能登半島地震から1か月余 震度1以上は約1600回
気象庁によりますと、先月1日の能登半島地震以降、石川県能登地方とその周辺を震源とする震度1以上の地震は、今月5日正午までに1599回発生しています。地震回数は増減を繰り返しながら緩やかに減少していますが、能登地方では、この1週間で震度1以上の地震が54回発生するなど、地震活動は依然として活発な状態だということです。このため、気象庁は、今後1週間から2週間ほどは、最大震度5弱程度以上の地震に引き続き注意するよう呼びかけています。
■一瞬にして家屋倒壊 6強の恐ろしさ
1月1日午後4時10分ごろ、能登半島地震が発生した時の石川県珠洲市宝立町でドライブレコーダーがとらえた映像です。家、電線、車が左右に激しく揺れ、家屋が次々と土ぼこりを上げて崩れていく様子が映っています。珠洲市では震度6強の強い揺れを観測しました。この映像を公開した珠洲市にあるデイサービスセンターの社会福祉法人「長寿会」は「今後の教訓にするために映像を公開した」としています。
■現地測量4m以上の地盤隆起確認
国土地理院は、先月20日から21日にかけて、能登半島の西側に位置する輪島市門前町にある「五十洲」という地点の現地測量を行いました。その結果、4.10メートルの隆起、西向きに1.48メートル動いていたことがわかったということです。また、隆起で海岸が陸化した様子も確認しました。