年取り魚は“コイ” スーパーや鮮魚店、佐久鯉を求める客で盛況 長野
長野県佐久市とその周辺では、大みそかの年取り魚や正月料理用にコイが愛されている。26日も、特産の佐久鯉(ごい)を求めて、市民らが市内のスーパーなどに足を運んだ。同市協和の「スーパーえちごや」では、朝から佐久鯉目当ての買い物客が訪れ、一度に5匹分の輪切りを購入する人もいた。 【写真】コイの身の赤さが目立つ鮮魚売り場
地元では年末年始に佐久鯉を鯉こくやうま煮などにして食べる。同店では佐久鯉を求める客の数は毎年12月29日がピーク。売れ行きは通常の10~20倍ほどになり、1日で500パック売れる年もあるという。
同店では、同市岸野の養殖場から直送された佐久鯉を店のいけすに入れ、店内でさばき、新鮮な状態で店頭に並べている。料理のコクを出すとされる血液や内臓は取り除かずに販売。調理方法の説明書も配っている。この日の価格は輪切り100グラム当たり183円(税込み)だった。
同店を営む越後屋(佐久市)の熊木茂雄社長(47)は「佐久鯉は寒いこの時季が一番脂が乗っていて、とてもおいしい。ぜひ食べてみてほしい」と話している。