高松塚壁画3方向から見学 文化庁検討会で施設計画案
古墳壁画の保存活用に関する文化庁の検討会が21日、京都市内で開かれ、国宝・高松塚古墳壁画(奈良県明日香村)を保存、公開する新施設の基本計画案が示された。国宝の壁画は1点当たり年間30日展示し、国宝に指定されていない床石、南壁石は常時公開する。壁画は3方向から見えるようにする。 壁画は現在、村内の仮設修理施設に置かれており、新施設は今の施設の近くで2029年度までの開館を目指す。壁画を保存する管理室のガラスは出窓のような構造で、3方向から壁画が見える。また壁画が描かれた石材は壁画面を上にして置かれるため、見学者が壁画を見下ろせるように管理室の床は見学スペースよりも低くする。