伝統の和紙「内山紙」で『最後』の卒業証書 児童数の減少などで2024年度で閉校 原料は子どもたちが育てた「楮(こうぞ)」 児童「誇りに思って受け取りたい」
最後の思い出づくりです。2024年度で閉校となる飯山市立東小学校(長野県)の6年生が地元の伝統の和紙「内山紙」で卒業証書を作っています。 飯山市立東小学校の6年生5人が挑戦しているのは「紙すき」。地元の和紙「内山紙」で卒業証書を作ります。 350年以上の歴史があり、国の伝統的工芸品にも指定されている「内山紙」。丈夫で通気性に優れているのが特徴です。 卒業証書づくりは飯山周辺の小学校で20年以上続いてきましたが、東小学校にとってはこれが最後。児童数の減少などで2024年度で閉校するからです。 原料となる「楮(こうぞ)」は児童たちが育てたものを使いました。 東小の6年生: 「最後なので、感謝の気持ちを込めて(証書を)もらいたいです」 「誇りに思って卒業証書を受け取りたい」 子どもたちに指導する内山紙伝統工芸士の阿部拓也さんも東小学校の卒業生です。 「内山紙」伝統工芸士・阿部拓也さん: 「地元の人間からしては寂しいというのはある。大きくなって外に出た時に、自分の地元ではこういうのがあったんだと話してもらえれば一番いいと思っています」 「最後」の卒業証書。あと2日ほど乾燥させれば完成します。
長野放送