広島ドラフト3位の苦労人 “巨人・菅野の球拾い”がプロへ
■高校時代からのライバル菅野を意識 プロの世界では、もちろん、同級生・菅野投手を意識している。 「(紅白戦等で)高校のときは、まぁ打ててたんですけど、大学では、ちょっと歯が立たなかったですね。もしプロで対戦したら? もう初球から打つしかないです(笑)、いい投手を打つには、ボールをじっくり見ているレベルじゃないので。追い込まれる前に」 “ライバル”となる菅野との対戦を実現するには、梵英心、菊池涼介(同世代かつ、田中が球拾いをしていたという09年大学日本代表候補選考合宿のメンバーでもある)という広島の二遊間コンビに割って入らなければならない。 ■同級生の菊池と二遊間を組みたい 「その自信はあります! (尾形)スカウトさんにも『やってもらわないと困る』と言われたので、それを意気に感じて、スタメンとして1年間。ケガをしないで全試合出られるように頑張りたいです。(菊池に関しては)左右違いますけど、タイプ的にも似てるかなとは思うので、一緒に二遊間を組めたらいいなと思います」 菅野も参加していた大学日本代表選考合宿では、球拾いをしていた男が、ようやくプロという同じ舞台に立つ。彼らのライバル物語は、今、始まったばかりだ。 (文責・写真・徳吉刑事/フリーライター)