「はかる」だけじゃない、健康を〝つくる〟タニタ・谷田千里社長 「暑さ指数管理サービス」始めました
ウオーキング 時間があるときは、東は隅田川、荒川を渡り東京都足立区の西新井大師方面へ。西は杉並区高円寺あたりまで歩く。「歩きながら見るさまざまな光景は刺激になります」という。
おかしクラブ 和菓子から洋菓子などお菓子に目がない。社員らと同じフロアのデスクには常にお菓子があり、時々お菓子の情報交換が始まる。それが「おかしクラブ」に発展したという。数年前のハロウィンの日は、ゾンビの仮装でお菓子を分けた。「コミュニケーションのよい機会となりました」
漫画 「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載された『バオー来訪者』や、10月から実写ドラマ(テレビ東京)として放映されている『ウイングマン』などに熱中した。「なかよし」(講談社)に連載された『魔法騎士レイアース』『カードキャプターさくら』などをアニメなどでよく見る。「日常とかけ離れた世界を楽しむことができます」
歩数計でコラボ 漫画好きが高じて、少女漫画誌「花とゆめ」(白泉社)とコラボレーションした歩数計を発売した。『ガラスの仮面』『ぼくの地球を守って』など5作品のキャラクターの絵柄43種類をデザインに使用している。3Dセンサー搭載により、カバンの中や、ネックストラップで首から下げていても歩数を計測できる。「好きなキャラクターの歩数計で健康を気にしてほしいと思っています」
家族 妻、11歳と9歳の娘の4人家族。今年、結婚20年目を迎え、フォトスタジオで家族の記念写真を撮った。背景は高原や海辺などさまざまなシーンを選ぶことができ、4人で相談しながら決めた。「記念写真を撮りながらワイワイガヤガヤ、家族の絆が一層深まりました」
座右の銘「1粒で2、3度おいしい」。新たな事業展開や、これまでの取り組みの改善の際、1つの目的だけで行うことは非効率で失敗しやすい。意図して2つ、3つの成果を生み出すよう行動、リスク対応もしたほうが、生産性は高まるという。
■谷田千里(たにだ・せんり) 1972年6月生まれ、52歳。大阪府吹田市出身。97年佐賀大学理工学部卒。98年船井総合研究所入社。2001年タニタ入社。05年タニタアメリカINC取締役。07年タニタ取締役。08年代表取締役社長に就任する。著書に『タニタの働き方改革』(日本経済新聞出版社)がある。