「はかる」だけじゃない、健康を〝つくる〟タニタ・谷田千里社長 「暑さ指数管理サービス」始めました
「希望する企業や団体にタニタのスタッフが訪問し、プロフェッショナル仕様の健康計測機器を使った健康チェックと計測結果に基づいたカウンセリングや健康セミナーを行います。設立80周年記念事業の一環として7月からスタートさせ、2025年3月まで無料でサービスを提供します。ひとりひとりが体づくりや健康づくりを継続的に行うことを『私たちメンテナンス』と定義して支援していきます」
――働き方改革「日本活性化プロジェクト」についてお聞かせください
「希望する社員を『雇用』から『個人事業主(フリーランス)との業務委託』に切り替える取り組みで、17年から始めました。『主体性』を生み出して高い成果につなげるとともに、個人が自分の人生をデザインできる働き方を選択できるようになってほしいと思っています。ネーミングは、タニタだけでなく、他企業や日本中を活性化したいという願いを込めています」
――メリットは
「個人としては、手取り収入が増える可能性が高く、幅広い経験をすることで、スキルの向上や能力開発につながります。企業としては、仕事を成果で評価するので、働く人の『主体性』に磨きがかかり、緊張感と責任感を持って取り組んでもらえることです。『頑張った分、報われる』と感じてもらえれば、個人と会社の利益が一致し、シナジー効果が期待できます」
――これからのタニタについて
「人生100年時代、健康寿命を延ばすことが個人にとっても社会にとっても重要です。健康づくりを通して世界の人々が『幸せを感じられる』社会づくりに取り組んでいきます。全ての人が自分らしく生き、周囲の人たちとの大切な時間を過ごせるように、『Healthy Habits(健康習慣)』の継続をタニタがサポートしていきます」
調理師 エスカレーター式の学校が嫌で高校卒業後、調理師専門学校に進学し、調理師免許を取得した。しかし、椎間板ヘルニアを患い、立ち仕事中心の調理師を諦めた。家庭科の授業が男性も必須となった時期で、家庭科教員免許と栄養士の資格が取れる九州の短期大学から、さらに佐賀大学に進学した。「調理師、栄養士の資格が後に役立つことになりました」