安全基地になれない親は「精神的に未熟」 「親の愛情不足」の中で育った子に見えがちな特徴
そして、もっとも楽な道を選ぶわけだ。 ■親の「パターン」がわかれば見えてくること では、精神的に未熟な人は、どんな傾向にあるのだろうか? ◆客観的ではなく、あくまでも主観的 冷静に分析することはほとんどない。状況について考えるときは、実際に何が起こっているかよりも、自分がどう思うかを重視する。重要なのは、何が真実か、ではなく、何を真実だと思うか、だ。(ボーエン、1978 年)(61~62ページより)
◆違いを認めない 誰もが自分と同じように考えるべきだと信じているので、ほかの人に自分と違う考えや意見をいわれると腹を立てる。他人を尊重しようという配慮が足りず、誰もが同じ考えを持ち、役どころのはっきりした人間関係のなかでのみ満足できるということだ。 ◆大人げないくらい自分中心 態度や考え方の中心にあるのは自分なので、子どもっぽいどころか大人げない。そのため、自分のことしか考えられない。 ◆不安で自信がないために自分を中心に据えた言動をとる
とるに足らないとか、誰からも好かれないなど、自分の短所を認めることを恐れる。そのため自分のまわりに高い壁を巡らせ、いまにも崩れそうな自尊心を必死に守っている。そうした行為は、根本にある不安をひたすら自覚しないようにするためにある。 ◆独りよがりで自分勝手 著者によれば、不安からくる独りよがりは、精神的に未熟な人すべてに見られる特徴。自分のニーズは満たされているか、気分を害するものはないかとつねに気にしている。非難されることに耐えられないので、とにかく自分の過ちを少なく見せようとする。
彼らは、人としての自分の核となる価値を根本的に疑っている。彼らが自分勝手なのは、子どものころに感じた不安のせいできちんとした発達をさまたげられてきたからだ。彼らにみられる自己中心性は、自分のことが好きでたまらないからというよりも、慢性的な痛みを抱えていて、そのことしか考えられない人に似ている。(61~62ページより) ◆自分を省みることはなく、自己言及ばかり 誰といかなる話をしていても、すべて自分の話題に持っていく。それでいて、自分を省みることはない。