ノリスがマクラーレンと複数年の契約延長「他に行きたいところはない」…レッドブル引き抜きのシナリオは事実上消滅|F1
マクラーレンは現地時間26日、2025年までの契約となっていたランド・ノリスと新たに複数年契約を結んだことを公表した。詳細な契約年数は明らかになっていないが、ノリスは最短でも2026年までマクラーレンで走ることがほぼ確実となった。 ノリスはチーム公式メディアを通じて「パパイヤ(マクラーレンのイメージカラー)に残ることができて最高の気分だよ」と語っている。 「僕はマクラーレンとともに成長してきた。ここでは快適に過ごしているし、チームはまるで家族のようなもの」 「これまでの道のりはエキサイティングで、浮き沈みもあった。それでも2023年はグリッドの最前線での競争に戻りたいという、自分たちの野望をある程度示すことができた。自分がどこでワールドチャンピオンになれるのか、何が幸せなのかをずっと自問してきたけど、今ならはっきり言える。マクラーレンでその目標を達成できるはずだとね。他に行きたいところはない」 「ザック(ブラウンCEO)、アンドレア(ステラ代表)、そしてチーム全員がこの1年間に費やした仕事は信じられないものだった。僕はマクラーレンとともに、勝利に向かって挑戦する。ここでもっと素晴らしい思い出を作り、今後数年間チームみんなとハードワークし続けることができる。そのことを嬉しく思っている」 マクラーレンは今季、2月14日に新マシンを発表し、バーレーンのプレシーズンテストへと向かう予定になっている。ノリスの契約延長は、改めてマクラーレンのエースドライバーとしての期待を示したものと言える。 ノリスは2022年2月に、2025年末までの4年契約にサインしていた。まだ契約満了まで時間があったものの、チーム側は新契約を提示した。現在24歳という若さ、F1キャリア未勝利ながら優れたポテンシャルを有していることから、他チームがノリスに関心を示しているとの報道も。とりわけ熱心だったのがレッドブルとされ、セルジオ・ペレスが契約満了となる2024年末以降に向けてノリス獲得に動いているとのうわさがあった。だがマクラーレン側はノリス引き抜きについて、今回の新契約締結で完全防御をした形になる。 先日、現地時間25日にはフェラーリもチャールズ・ルクレールとの複数年契約延長を発表したばかり。ライバルチームに所属するノリスもその動きに続くこととなった。 マクラーレンはノリス&オスカー・ピアストリのセットが少なくとも2026年までは継続となる見通し。だが今回のノリス契約延長は2025年以降の各チームシート動向にも、少なからず影響を及ぼすことになるかもしれない。
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