フィンテック企業へ大変貌、「異質の小売り」丸井の成長策
加藤浩嗣(かとう・ひろつぐ)/丸井グループ取締役常務執行役員CFO。1963年生まれ。1987年丸井グループ入社。2013年経営企画部長、2015年執行役員、2016年取締役就任を経て2019年より現職(撮影:尾形文繁)
首都圏を中心に展開するファッションビル「マルイ」や、主な顧客層が若者のクレジットカード「エポスカード」などを手がける丸井グループ(8252)。百貨店の消化仕入れと自主専門店を軸に展開していた従来の「百貨店型小売り」から、一等地ビル内での場所貸しを主とする「テナント貸借モデル」へと転換し、「売らない店」構想を掲げた2019年から3年余り。現在進行中の2026年3月期最終年度の5カ年中期経営計画では、目標の営業利益600億円(今期営業利益予想は420億円)のうち(1)小売り120億円(2)フィンテック530億円(3)未来投資20億円(全社・消去で▲70億円)と設定。「若者向けの小売り」のイメージが強い丸井Gだが、事業の軸は今やクレジットカードを中心とする「フィンテック事業」だ。フィンテックを軸にどのように会社を成長させていくのか。また小売りの位置づけは。丸井Gの現在地と今後の戦略を、加藤浩嗣CFO(最高財務責任者)に聞いた。(ライバル企業との業績、財務指標の比較は こちらです )
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山﨑 理子