このままではマズイ…。J1リーグ、前半戦ガッカリだったチーム(4)残留は絶望的…。わずか2勝、層の厚さも深刻
2024シーズンの明治安田J1リーグは折り返し地点を過ぎた。前半戦(第19節まで)の結果を振り返ると、昇格組ながら首位をひた走るFC町田ゼルビアや、盤石の強さを見せる鹿島アントラーズなど好調なチームがある一方で、長く不振に喘いでいるチームも複数ある。今回は、今季のJ1リーグ前半戦で残念ながら低調な戦いぶりとなっているクラブを紹介する。(情報は6月26日時点の『transfermarkt』参照)
北海道コンサドーレ札幌 前半戦順位:20位(勝ち点11) 前半戦成績:19試合2勝5分12敗(16得点39失点) 北海道コンサドーレ札幌がJ2降格圏から脱するためのタイムリミットは、刻一刻と近づいている。 ミハイロ・ペトロヴィッチ体制7年目となった今シーズンは、開幕戦のドローの後5連敗でスタートダッシュに失敗。第7節で今季初勝利を飾るも、次に勝利したのは第14節だった。前半戦も折り返しとなった第19節時点でわずか2勝にとどまり、アウェイに至っては未だ勝ちなしと散々な成績となっている。 絶不調の原因は、近年の相次ぐ主力の退団にあるといえるだろう。アンデルソン・ロペスなど高い能力を持った選手を放出し、今冬にはFWの小柏剛、DFの福森晃斗や田中駿汰と各ポジションの要が相次いで退団。小柏の代役として期待された鈴木武蔵も未だ得点関与がなく、穴埋めができているとは言えない。昨季最多G/Aの浅野雄也もハムストリングを負傷し、攻撃陣の層の薄さは深刻だ。 守備もリーグ最多となる39失点を喫している。第5節ヴィッセル神戸戦では6失点で大敗しており、改善は急務だ。5月にはクラブ公式から、今季中は監督の解任を行うことなくシーズンを戦い抜くという声明がリリースされた。2018年からクラブを率いる監督の顔に泥を塗らないためには、今夏の選手補強は絶対条件と言えるだろう。
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