食べたあとすぐに歯磨きしないほうがいい?歯磨きで血が出たらどうすべき?【働く30代が知っておくべき歯のすべて】
オーラルケアについての細かい疑問はまだまだいっぱい! 歯科医・歯学博士の照山裕子先生にズバリお答えいただきました! 【画像】歯&口腔ケアのおすすめアイテム【働く30代が知っておくべき歯のすべて】
Q.歯磨きとフロスは1日何回するのが理想?
A.正しく3回・夜にフロスがベスト! 「歯磨きは、やりすぎると歯が傷ついてしまうこともあるので回数が多ければいいわけではありません。基本的に朝、昼、夜と1日3回、食後に行うのがベスト。フロスも毎回行うのが理想的ですが、夜だけでも構いません。特に歯磨きの力が強くなりやすい人は磨きすぎると歯がすり減るので、歯磨きは朝と夜の2回にして、昼はフロスだけにしたり、口臭対策目的で舌ブラシなどで舌の掃除をするだけにしてもOK」(照山先生、以下同)
Q.食べたあとすぐには磨かないほうがいいの?
A.食べたらすぐ磨いたほうがいいです! 「数年前に、食べた直後には歯磨きをしないほうがいいという説が広まったことがあります。これは、食べてすぐは口内が酸性に傾いていて、そのときにゴシゴシと歯磨きをすると歯が削れてしまいやすいので、30分後以降にするほうがいいという説です。でも、虫歯や歯周病対策のためには食後すぐに歯磨きをしたほうがいいので、30分おく必要はありません。強くゴシゴシと磨かないようにすれば大丈夫です」
Q.歯磨きで血が出たら触らないほうがいいですか?
A.歯肉炎から出る血は、汚れが残らないよう取り除きましょう 「歯磨きをしていて血が出るのは、強く磨くことで歯茎に傷ができているか、歯周病によって炎症が起きているかのどちらか。ほとんどは後者です。フロスをしたときにいつも血が出るなら歯肉炎が起きているサイン。この場合、毎日フロスをして食べかすや歯垢をしっかり取り除くようにすると、2~3日程度で炎症が治まって出血しなくなっていくので、丁寧なケアを続けましょう。歯ブラシの硬さを『やわらかめ』にして、歯茎を優しくマッサージするイメージで磨いてください」 ●教えてくれたのは 歯科医・歯学博士 照山裕子先生 歯科クリニックにて診療を続ける傍ら、口腔ケアの伝道師としてメディア出演も多数。近著は『“食べる力”を落とさない! 新しい「歯」のトリセツ』(日経BP)。 取材・原文/和田美穂 ※BAILA2024年6月号掲載