4年半ぶりの「利下げ局面入り」で米社債市場は堅調な展開が続こう【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト】
【今後の展開】利下げ局面入りで米社債市場は堅調な展開が続こう
■パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見において、今回の0.5%の利下げは継続的なものではなく、今後の利下げペースはデータ次第で会合ごとに決まることを示唆しました。また、FOMC参加者が適切と考える「政策金利水準の分布図(ドットチャート)」によれば、参加者が景気を熱しも冷ましもしない中立金利を3%程度とみており、今後も利下げを続けて金融引き締めを緩めていく方向性を示しました。 ■弊社は、FRBが雇用と物価を睨みながら、緩やかなペースで利下げを続けると予想しています。24年11月と12月に0.25%の追加利下げを行い、その後は概ね四半期に一度のペースで0.25%ずつ引き下げ、26年にかけて政策金利を3%近辺まで引き下げると現段階では想定しています。 ■米利下げ局面入りに伴い米長期金利は緩やかに低下すると予想しています。また、米景気のソフトランディングを見込んでいるため、企業の信用力は大きく悪化はせず、社債スプレッドは比較的低水準で安定的に推移するとみています。加えて、FRBの利下げ局面では、投資家のリスク選好姿勢が強まりやすく、社債への資金流入が続くとみられます。以上から、米投資適格社債市場は今後も堅調に推移すると考えます。 (2024年9月20日) 石井 康之 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフリサーチストラテジスト ※上記の見通しは当資料作成時点のものであり、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。今後、予告なく変更する場合があります。 ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『4年半ぶりの「利下げ局面入り」で米社債市場は堅調な展開が続こう【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト】』を参照)。
石井 康之,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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