「セカンドカーが欲しい」という夫。1台でも毎月2万ほどの維持費がかかるのに、「年収400万円」の我が家でも2台所有できるのでしょうか?
車を2台持っている家庭は少なくありません。単純に車が好きだという理由で複数台持つ人もいれば、必要だから持っている人もいるでしょう。 今回のケースでも2台目の購入を検討しているとのことですが、年収面で不安を感じているようです。車を持つには、購入費用はもちろん、維持費についてもしっかり事前に考えておく必要があります。 そこで本記事では、車2台分の維持費について解説しつつ、年収400万円の家庭でもセカンドカーを持てるかどうか取り上げます。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
セカンドカーを持つメリット
カレント自動車株式会社が行った「セカンドカーに関するアンケート」によると、回答者の82.0%はセカンドカーを所有している、もしくは所有したいと思っているという結果でした。所有する理由の上位5つは、回答者が多い順に以下の通りです。 1位:メインカーの他に乗りたい車があるから(31.7%) 2位:人や荷物を多く乗せることができるから(11.5%) 3位:雨の日にメインカーに乗りたくないから(10.1%) 4位:メインカーの走行距離を伸ばしたくないから(8.6%) 5位:燃費がいいから(4.3%) セカンドカーは、シンプルに車が好きな人にとってあこがれであるほか、都合に合わせてメインカーと併用できるという理由で求められているようです。
車2台の維持費はどれくらい?
車を2台持つ場合の維持費は、どのような車を持つかによって大きく変わります。排気量や重量が大きい車であれば法定費用が大きくなりますし、消費する燃料も多くなる可能性があります。 例としてここでは、5人乗り普通自動車を2台所有するものとして、シミュレーションの結果を表1にまとめます。なお任意保険については以下の条件で試算しています。 ●13等級 ●ゴールド免許 ●日常・レジャー使用 ●夫婦のみ運転(同居家族のうち運転する最も若い人は「26~34歳」) ●車両保険あり 表1
※筆者作成 表1の結果を2倍にした金額が、普通自動車2台を所有する場合の維持費の目安です。年間では34万9350円(月々約2万9110円)になります。 もしメインカーかセカンドカーが軽自動車になれば、もう少し維持費は安くなる可能性があります。逆に大型車を選んだり、普通自動車でも排気量や重量などが大きくなったりすれば、維持費は高くなるでしょう。 加えて、ガソリン代や駐車場代、部品交換代などもかかってきます。走行距離や駐車場の有無、車両状態などにもよりますが、長距離を走る人や駐車場を借りなければならない人の場合、数万~数十万円がプラスでかかってくる可能性もあります。 さらに一括払いではなくローンで購入する場合には、月々の支払いも計算する必要があるでしょう。