「国民健康保険料」高すぎて払えない!保険料を安くする3つの方法
厚生労働省の「令和4年度国民健康保険(市町村国保)の財政状況について」によると、令和5年6月1日現在において国民健康保険料を一部でも滞納している世帯数は、190万世帯とされています。 ◆【推移表】国民健康保険料の滞納世帯数 国民健康保険に加入している全世帯のうち、11.5%を占めている状況です。 国民健康保険料は、会社員や公務員などが負担している健康保険料よりも高いといわれることがあり、「高すぎて払えない」と感じている方も少ないかもしれませんね。 では、なぜ国民健康保険料は高いといわれているのでしょうか。また、保険料を安くする方法はあるのでしょうか? 本記事では、国民健康保険料が高いといわれる理由や、保険料を安くする3つの方法について解説していきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
国民健康保険が高いといわれる理由
自営業者や個人事業主などが加入する国民健康保険は、会社員や公務員などが加入する健康保険よりも、「保険料が高い」といわれることがあります。なぜそのように言われるのか、主な理由として次の2つが考えられます。 ●保険料が全額自己負担だから 1つ目の理由として、国民健康保険料は全額を被保険者が自己負担しなければならないことが挙げられます。 会社員や公務員などが加入している健康保険は、保険料を被保険者と勤務先が折半して納付します。 例えば、実際に負担すべき保険料が5万円の場合、被保険者の給与から2万5000円が差し引かれ、勤務先も同額の2万5000円を負担しているということです。 一方、国民健康保険にはこういった制度がなく、全額を自分で支払う必要があるため、保険料が高く感じると考えられます。 ●扶養している家族の分も納めなければならないから 2つ目の理由として、国民健康保険には「扶養」という概念がないため、家族の一人ひとりが保険料を納めなければならないことが挙げられます。 会社員や公務員などが加入する健康保険では、扶養している配偶者や子ども、親などがいる場合、扶養に入れることが可能です。保険料は収入によって決まるため、何人扶養に入れても保険料はそのまま変わりません。 しかし、国民健康保険では家族を扶養に入れることができないため、家族それぞれの保険料を納める必要があり、家族が多いほど納付負担が大きくなります。