介護食品の全国コンクールで金賞「すぐ食べられる白粥」 大分の食品加工会社が開発
大分県日出町の食品加工会社が開発したレトルト食品が今年3月、介護食品の全国コンクールで金賞を受賞しました。 【写真を見る】介護食品の全国コンクールで金賞「すぐ食べられる白粥」 大分の食品加工会社が開発 杵築産の米を使い、重湯に近い状態まで柔らかくした粥。飲み口を開くと食器もスプーンも必要なく、片手で押し出すだけで食べられます。 レトルトでは珍しい介護食品で、その名も「すぐ食べられるポケットに!白粥」です。この白粥は、今年3月に東京で行われた介護食品の全国コンクールで金賞を受賞。審査員からは「味が良い」や「災害時に期待できる」との評価を得ました。 商品を開発したのは日出町の重岡孝士さん(66)です。 (エコデパック 重岡孝士社長)「大手の有名メーカーの中で1次審査を通って、食味審査を経て賞をもらえて非常に嬉しかったです」 うどんチェーン店「あすかうどん」で商品開発を担当していた重岡さんは、東日本大震災をきっかけに、非常時に役立つレトルト食品の製造会社を日出町に設立しました。3年前から噛む力が弱い高齢者も災害時に利用できる食品の開発に取り組んできた重岡さん。試行錯誤を繰り返した新商品が、去年10月に完成しました。 (エコデパック 重岡孝士社長)「これからいつ南海トラフなど地震があるかわからないので、お年寄りの人たちにレトルト介護食品の魅力を伝えたい」 すぐ食べられる白粥は5月中にインターネット販売を始める予定で、粉末状の粥や玄米茶など、さらに新しい商品も展開していくことにしています。
大分放送