阪神・藤川監督 「かまってちゃんは淘汰される」新人9人に説いた成功の秘けつとは
育成4人を合わせて新人9人を迎え入れた阪神・藤川監督は、成功の秘けつを「素直であること」だと説いた。 「日の目を見なければ、すさんだ気持ちになる時期が必ず来てしまうけど、そこで卑屈になっていても誰も助けてくれない世界。今後、経験しないためには素直でいることが一番いいと思う」 98年ドラフト1位で入団した後、スポットライトを浴びるまでに長く苦しい時期を過ごした指揮官だけに、言葉に重みがあった。素直さの定義の一つを「ひた向きに練習すること」と位置付け、「“かまってちゃん”じゃないけど、誰かに声をかけてもらわないとスイッチが入らない選手は淘汰(とうた)される」と芯がある選手を求めた。 ルーキーとひな壇に並んだ会見では、こんな言葉をかけた。「今の戦力は12球団屈指と自負している。凄く激しい競争があると思う。もし1軍で活躍できれば、どこに行っても恥ずかしくないプレーヤー、その証になる」。厳しい世界を勝ち抜けば富と名声が手に入る――と、エールを送った。(倉世古 洋平)