「クロースやベンゼマがしてくれたことを僕も若い選手に伝えたい」ヴィニシウスが語る
レアル・マドリーFWヴィニシウス・ジュニオールは、チャンピオンズリーグ(CL)決勝へ向けて意気込みを語った。 今シーズンはラ・リーガ優勝、スーペルコパ・デ・エスパーニャも制したレアル・マドリー。CLでも準々決勝で昨季王者マンチェスター・シティを下し、準決勝ではバイエルン相手に見事な逆転劇で勝利を収め、2年ぶりの決勝進出を決めた。6月1日に控える決勝戦では、ドルトムントと激突する。 2年前の優勝の立役者となったヴィニシウスだが、今季もCL9試合で5ゴール5アシストとチームを牽引してきた。レアル・マドリーにとって史上最多15度目のCL制覇へ受け、『UEFA.com』で思いを語った。 「このクラブのためにプレーできるのは最高なんだ。このユニフォームを着てピッチに立てること、最高の結果を手にできること、2022年の決勝で得点できたこと……本当に嬉しかった。でも、僕はさらに多くを望んでいるよ」 「もちろん今回のファイナルについて考える必要があるし、常に次の試合のことを考える必要がある。この試合に向けて準備しないといけないし、素晴らしいシーズンの締めくくりとなる重要な瞬間に向け、しっかりと準備しないといけない。でも、このファイナルの後もさらなるトロフィーを勝ち取りたいね」 また、ヴィニシウスはピッチ外でインスピレーションを受けたレジェンドたちについても語っている。 「ペレやコービー(ブライアント)、ロナウド(ナザーリオ)、(マイケル)ジョーダン、レブロン(ジェームス)、クリスティアーノ(ロナウド)。僕の好きなスポーツのすべての世代から選手を選んだ。中でも、ペレは僕たちの王様だ」 「ロナウドはブラジルのスターで、レアル・マドリーでもプレーした。彼は僕に最高のことを教えてくれたし、何か教えたいことがあればいつだって電話をかけてきてくれる。彼の最高の能力はGKとの1対1、彼との会話の後で僕は成長できた。そして今、1対1の場面ではいつだって冷静になれる」 恩師カルロ・アンチェロッティ監督を「彼は僕のためにすべてのことをしてくれた。自信を与えてくれたし、とても良い関係を築けている。毎日ピッチ内外でさらに多くのことを教えてくれている」と称えたヴィニシウスは、レアル・マドリー加入後に精神的にも成長できたと明かした。 「僕にはいつだって成長するための意志があったけど、ここに来てから、すべてのトレーニングで良くなることを決してやめず、常に勝利を望む偉大な選手たちやレジェンドたちの考えが移り始めた。今、僕はさらに成長するためにできる限りすべてのことをやっている」と話し、ベテラン選手から大きな影響を受けたことを明かした。 「僕はベテラン選手たちから多くのことを学んでいる。僕の成長に助けになることだし、いつも僕が話すよりも彼らの言葉を聞きたいんだ。ピッチ上だけではなく、ピッチ外でも大切なこと。ルカ(モドリッチ)やトニ(クロース)、カリム(ベンゼマ)といった選手たちが僕のためにやってくれたことを、僕も近い将来できるようになるだろう。彼らは冷静さや経験を僕に伝えてくれた。僕はそれをこのスカッドにやって来る若手に伝えることができる」