映画「聖☆おにいさん」ミカエル役!岩田剛典さん「大切なのはフラットでいること」
アーティストとして幅広く活動しながら、精力的に俳優業もこなす岩田剛典さん。そんな彼の最新作とは? 演技の現場に臨むこだわりとは? その答えに働くバイラ世代が参考にしたいヒントがあった。
正解がないからさらけ出すしかない僕のクレイジーな一面を楽しんで
大人気漫画「聖☆おにいさん」をコメディの鬼才・福田雄一が実写映画化。岩田剛典さんの福田組への参加は、今回で3回目となる。 「免疫がなかった1回目はいきなり踊ってと言われ真っ青になりましたが、今回は事前に色々準備しましたね。監督から『好きにやって』と言われたので、ある意味、これは試されているのかなと、力が入っちゃいました」 演じているのは天使ミカエル。金髪ロン毛に青のカラコン。原作のメンヘラキャラを生かしつつ、そこかしこにちりばめられた岩田さんならではの振り切った演技が笑いを誘う。 「正解がわからない難しさがありますね、福田組は。だから、さらけ出すしかない。まあ、間違いなく、この映画でしか見せない僕のクレイジーな一面が出ていると思います(笑)」 アーティストとして活動しながらの俳優業。 「ひと晩寝たら頭が切り替わっちゃうタイプなので、引きずりません。俳優のときは、作品が面白くなることを第一優先に。俳優部の一人としてものづくりに参加させてもらえる意識。毎回違う船に乗る船乗りの一人みたいな感じ。船ごとに違う景色を見ることができる楽しみは、俳優のよさですね。現場でのこだわりは、自分がその場で楽でいられるように。言葉で言うと難しいですが、フラットでいることというか。そのほうがストレスもたまらないんです。初めましての人にも自分をさらけ出す感じ。難しくはありますが、結果、お互い仕事しやすくなったりするんですよね。究極、誰にどう思われてもいいと思う感覚に近いかもしれない。経験を積むにつれて最近、その感覚がわかってきたように思います」
■映画『聖☆おにいさん THE MOVIE ~ホーリーメン VS 悪魔軍団~』 出演:松山ケンイチ、染谷将太、岩田剛典、藤原竜也ほか 監督:福田雄一 全国東宝系にて2024年12月20日(金)公開 神の子イエスと仏の悟りを開いたブッダは立川のアパートで密やかにバカンスを楽しんでいた。ゆるゆるの日常を過ごすそんな二人のもとに天界から使者が現れ、禁断のオファーが伝えられる。 ©中村光/講談社 ©2024映画「聖☆おにいさん」製作委員会 【岩田剛典】 いわた たかのり●1989年3月6日名古屋生まれ。2010年に三代目J SOUL BROTHERSとしてデビュー。近年はNHK連続テレビ小説「虎に翼」など話題作に相次いで出演。俳優、パフォーマー、ソロアーティストとして幅広く活動中。 コート¥430100・シャツ¥147400/マルニ ジャパン クライアントサービス(MARNI) 撮影/SAKAI DE JUN ヘア&メイク/下川真矢〈BERYL〉 スタイリスト/渡辺康裕 取材・原文/山崎敦子 ※BAILA2025年1月号掲載