日本代表ジョーンズHC、早大2年FB矢崎由高を先発で抜てき「非常にいい準備ができている」 22日イングランド戦
日本ラグビー協会は20日、「リポビタンDチャレンジカップ」のイングランド代表(世界ランキング5位)戦(22日、国立競技場)に臨む日本代表(同12位)登録メンバー23人を発表。早大2年で20歳の矢崎由高が先発FBに抜擢(ばってき)された。昨年のW杯フランス大会後にエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)が復帰して初の試合。過去11戦全敗の難敵から、新生ジャパンが金星を狙う。 9年ぶりに復帰したジョーンズHCが、東京都内でのチーム練習後の会見で自信を示した。 「非常にいい準備ができている。イングランドを追いつめて接戦に持ち込みたい。さまざまな局面で勝つことができれば最終的に勝利できる」 先発15人のうち、昨年のW杯メンバーはFLリーチ主将やSH斎藤ら7人。代表キャップを持たない4人が名を連ねた。総キャップ数はイングランドの522に対し、169。経験の浅い選手が目立つ布陣だが、指揮官は「今後の日本のラグビーを作っていく若手にチャンスを与える」と、3年後のW杯オーストラリア大会を見据えている。 その象徴が20歳のFB矢崎だ。神奈川・桐蔭学園高1年で全国制覇を経験。早大に進学した昨年はU―20(20歳以下)日本代表に選ばれた。スピードやステップにたけ、今月6日から行われた宮崎市での代表合宿には練習生として参加。一気に桜のジャージーに袖を通すことが決まり、出場すれば20歳41日での代表デビューとなる。ジョーンズHCは「トレーニングごとに成長した。日本の未来を担う素晴らしい選手」と期待を込めた。 ジョーンズHCがかつて指揮したイングランドとの対戦成績は日本の11戦全敗で、昨年のW杯では1次リーグで12-34で敗れた。日本がテーマに掲げるのは『超速ラグビー』。金星を挙げて新たな一歩を踏み出す。(石井文敏) ■矢崎 由高(やざき・よしたか) 2004(平成16)年5月12日生まれ、20歳。新潟・五泉市出身。大阪に移り、5歳から高槻RS、吹田RSでプレー。神奈川・桐蔭学園高では1年時に全国制覇。23年に早大のスポーツ科学部に入学。座右の銘は「なんとかなる」。180センチ、85キロ。 【データBOX】最年少初キャップは18歳240日