全ての保育施設に防犯カメラ設置義務づけを要請 保育士らの団体がこども家庭庁に 大阪・八尾市の保育虐待を受け
大阪・八尾市にある認定こども園で、複数の保育士による心理的虐待が行われた問題で、八尾市の保育関係者らで作る団体がこども家庭庁に対し、全ての保育施設での防犯カメラ設置義務づけなどを求める要請書を提出しました。 八尾市から保育虐待をなくすための緊急行動 岩狹匡志さん 「八尾市で起きました保育虐待について、国のほうにもしっかり対応いただきたいということで要請させていただきます。どうぞよろしくお願いします」 八尾市では今年6月、市内にある認定こども園で複数の保育士が子どもに対し暴言を吐いたり、机を叩いて威圧するなどの「心理的虐待」があったとして、市が園に対し改善指導を行っていたことがJNNの報道で明らかになっています。 きょう、八尾市の保育関係者らの団体がこども家庭庁に対し、保育虐待に対する自治体の対応の見直しなどを求める要請書を提出しました。 団体側は「虐待を通報するために保護者が隠れて録音せざるを得ない状況が全国で相次いでいる」などとして、国の保育虐待対応ガイドラインに▼保育施設に防犯カメラが設置されている場合は、自治体が積極的に確認することや、▼将来的には、すべての保育施設に防犯カメラの設置を義務づけること、▼行政による監査の参考にするため保護者への事前アンケートの実施を新たに明記すること、などを要望したということです。 八尾市から保育虐待をなくすための緊急行動 岩狹匡志さん 「保育事故についてのガイドラインではカメラ等を積極的に活用すべきと書いてある。きちんと状況を撮っておいて監視する意味でなく、何かアクシデントがあった場合にきちんと確認する意味で、確認することで保育者を守ることにも。誰も見ていなくても何かけがや事故があった状況が、客観的資料で明らかになる」 こども家庭庁の担当者からは「保育施設での虐待について通報義務を設ける制度改正を目指していて、今回の要請もガイドラインに反映させていきたい」などと話があったということです。
TBSテレビ