【香港カップ みどころ】ロマンチックウォリアー3連覇か!?リバティアイランド、タスティエーラ 世代をリードする存在の2頭が挑む
今年も香港が熱く燃える日がやってくる――世界中のホースマンたちの目がシャティン競馬場に向けられる日が。競馬界の冬の風物詩である、香港国際競走の開催が間もなくに迫っている。 【ガチ予想】2歳牝馬チャンピオン決定戦「阪神JF」をガチ予想!キャプテン渡辺の自腹で目指せ100万円! メインである香港カップを筆頭に、スピードキングを決める香港スプリント、世界最強マイラーが決まる香港マイル。 そして、クラシックディスタンスの王者を争う香港ヴァーズというそれぞれの距離での国際GⅠ4戦には例年、世界各国からトップホースが参戦することでも知られ、日本からも今年は総勢9頭が参戦する。
メインの香港カップ。日本時間の17時40分ごろに発走を予定しているこのレースには世界からもえりすぐりのトップホースが参戦する。 日本からも4歳馬が2頭、それも世代をリードする存在の2頭が挑む。 まずは昨年の牝馬三冠馬・リバティアイランドだ。 デビュー戦で見せた驚異的なキレ味を誇る末脚を武器にここまでGⅠレースを4勝。 昨年の牝馬クラシック三冠はすべて危なげないレース運びで突き抜け、圧倒的な力を見せつける形でのトリプルティアラを達成。 続くジャパンCでもイクイノックスを相手にして真っ向勝負を展開して2着に健闘。4歳になれば同世代どころか、日本の現役最強馬として君臨するだろうと誰もが予想した。 ところが4歳緒戦、リバティアイランドはドバイシーマクラシックで3着に終わると右前脚の種子骨靱帯の炎症を発症して戦線を離脱。 復帰緒戦となった天皇賞(秋)は大幅なプラス体重が響いてデビュー以来最低となる13着に大敗。香港でのレースで復権を目指すことになった。 叩き2戦目となったことで体調面での上向きは前走以上なのは間違いなく、本来の力が出せるならば世界の強豪相手でも屈することはないはずだ。
そして同じ世代のダービー馬となったタスティエーラも香港カップ制覇を狙っている。 皐月賞馬ソールオリエンスを退けてのダービー制覇以降、菊花賞は2着に敗れ、そして有馬記念は大幅な馬体増が響いて6着。 4歳になってからも大阪杯11着、天皇賞(春)7着と結果を出せなかったが、久々のレースとなった天皇賞(秋)では積極的に先行策を取ったことで功を奏して2着に。ダービー馬らしい走りを見せてくれた。 これまでの走りからして力の要る馬場は得意なタイプだけに、シャティンの馬場はこの馬にマッチすることも必至。 力強く抜け出してダービー以来の勝利を挙げたいい。 この2頭に立ちはだかるのは香港のエース・ロマンチックウォリアーだろう。 2年連続で香港最優秀中距離馬というタイトルを獲得しただけでなく、オーストラリアのコックスプレート、日本の安田記念も制するなど、その強さは円熟味を増してきた感が強い。 レース3連覇に向けて死角はもう存在しないかもしれない。 各レースとも世界各国のトップホースが集まり、見ごたえ抜群なレースが繰り広げられる香港国際競走。果たして勝つのはどの馬だろうか? ■文/福嶌弘
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