夜中に起こりやすい!? 「二日酔い」のときに不安を感じる理由と予防法
お酒を飲みすぎた後、頭痛や吐き気などの二日酔いの症状だけでなく、不安を感じたことがある人もいるかもしれません。 【写真】「質の良い眠り」に関りのある食べ物19選 欧米ではこのように二日酔い時に不安を感じることを、「ハングオーバー(二日酔い)」と「アングザイエティ(不安)」を掛け合わせ、“ハングザイエティ”と呼んでいます。ある研究によると、お酒を飲む人のうち、22パーセントが一定のハングザイエティを感じているとされているそう。本記事ではその理由と避け方をご紹介します。
二日酔いのときに不安を感じる理由
身体的な二日酔いと同じように、不安な気持ちもお酒を飲むことで生じます。不安の度合いにはあらゆる要因が関係していますが、アルコールを摂取したときに体内で消化される過程自体が不安を引き起こすのです。 アルコールには、γ-アミノ酪酸(通称GABA)と呼ばれるリラックス効果のある神経伝達物質と似た作用があります。GABAには一部の脳内の働きを鎮め、ストレスや不安を減らす作用があると考えられています。 しかし、アルコールは体内のGABAの分泌を止め、グルタミン酸を増やしてしまい、その結果不安を感じてしまうのです。この作用は夜中に起き始めることが多いため、夜3時にパニックで起きたことがある人もいるかもしれません。 二日酔いによる不安は、アルコール依存症の人が感じるアルコール離脱症候群の症状に似ているため、軽度のアルコール離脱症候群とも言えるよう。元からメンタルヘルスに問題を抱えている人は特にこの症状を感じやすいそう。
二日酔い時の不安の予防法
完全に防ぐ方法はないものの、最小限にする方法は以下の通り。結論としては、飲む量を控えることと、自己管理をしっかりすることが大切です。 水分補給をし、食事を摂る 二日酔いは水分不足だと悪化するもの。アルコールは利尿作用があるため、飲む前、最中、飲んだ後に失った水分を補給することは大切です。電解質を摂ることは推奨されています。 アルコールは食べ物が体内にあると分解が遅くなります。空腹で飲むよりも副作用は少ないということです。二日酔いで不安を感じることを避けたければ栄養のあるものを飲む前に摂取しましょう。 アルコール量に注意 二日酔いの原因は様々ですが、アルコールの量は大きく関係してきます。飲む量と早さには気をつけて。 刺激物は避ける カフェインやニコチンなどの刺激物は、二日酔いを助けるような気がするかもしれませんが、不安を促進します。コーヒーを避け、水を飲みましょう。 休息する 二日酔いの不安は、疲れも理由の一つ。アルコールは寝付きを良くしてくれると感じるかもしれませんが、睡眠の質を下げます。 気をつけながら飲むことで、日頃のストレス解消にはなるかもしれませんが、問題解決にはつながりません。お酒を飲むことで不安を感じるのは、突如起こるものではなく、普段から不安を抱えているからだとも言えます。もし慢性的に二日酔いの不安を感じるようであれば、専門家に相談しましょう。
From Delish, Translation: Haruka Thiel