風間トオル、“何もできなかった”俳優デビューから35年 ベテランのアドリブに驚かされた作品が転機に
◆暑い夏や寒い冬の撮影はあるも「京都での生活は楽しい」
現在放送中のseason24からは加藤諒が新メンバーとして加わり、「愛されキャラなので、より現場が和んでいい感じで撮影できています」と新シーズンにも手ごたえを感じている。沢口をはじめとする科捜研のメンバー、土門刑事を演じる内藤剛志、法医学教授・風丘早月を演じる若村麻由美ら、おなじみの顔ぶれがそろう撮影現場は「皆さん長いんで、親戚が集まったみたいなホッとする感じ」があるそうだ。 そんなメンバーを束ねる座長・沢口靖子の印象を尋ねると、「あまり私生活が見えないので、謎ですよね。朝、赤飯を食べているというのは聞いたことがありますけど」と笑う。「やっちゃん(沢口)はすごく明るいから、撮影が押してきても、彼女がいるだけで現場が明るくなる感じがあります」との答えが。「自分が知りたいことや分からないことは突き詰めて、監督に聞くなどクリアにしています。そんなやっちゃんについて行こうという雰囲気が現場にはあふれてますね」と絶大な信頼を寄せている。 過去には2クールでの放送や、1年4クールを通して放送されたこともあり、京都のうだるような暑い夏や底冷えの厳しい冬の撮影も経験した。 「夏の撮影は多いですね。夏の京都の主演はやらないっていう役者さんもいるので、やっちゃんが一手に引き受けているのかなって思ってたんですよ(笑)。夏も冬もロケはどっちもつらいです。冬のロケで若村さんと大覚寺の池の前で話すシーンで、あまりの寒さに口が回らず、お互い何を言っているのか分からなくてNGになったこともありました。でも最近はラボでのシーンが多いので、暑いとか言ったら怒られますね」。 そうは言いつつも、京都での撮影は楽しいそうだ。 「情緒もありますし、仕事とはいえこれだけの長い期間京都にいられるっていうのは自分の人生の中の財産だなと思って堪能しています。最近は外国人観光客の方が多くて、なかなか京都の名所でロケをするのも難しい感じもありますが、枯山水からヒントを得て事件を解決するとか、大文字焼きからヒントを得るといった京都らしさがある回は好きですね。自分でやっていても楽しいですし、見ていても京都を感じるところがいいですよね」。