巨人、広島は良くも悪くも“目立った”選手…今季「コスパ良かった5人&悪かった5人」【セ・リーグ編】
オドーアと同じ巨人ではメンデスも大きく期待を裏切った。来日1年目の昨年は5勝をマークし、防御率も2.07と結果を残したが今年は開幕から調子が上がらずに低迷。最終的にわずか2試合の登板でいずれも試合を作れず防御率は12点台という数に終わった。ただ29歳とまだ若いだけに、ここから再起の可能性はありそうだ。 新外国人選手に苦しんだのが広島だ。主砲として期待されたシャイナーはわずか1本塁打、レイノルズにいたっては2試合の出場で6打席のみでヒットなしに終わり、いずれも早々に退団となった。どちらかでも一軍の戦力になっていれば、シーズン終盤の急失速を避けられた可能性もあっただろう。 本人というよりもチーム事情的な問題が大きかったように見えたのが3位のビシエドだ。二軍では限られた出場機会の中でチームトップの8本塁打を放ち、打率も.300を記録するなどまだ力があるところを見せていたものの、なかなか一軍から声がかからずわずか15試合の出場に終わり、オフには退団が発表された。日本での実績は申し分なく、本人も他球団でのプレーを希望していると言われているだけに、新天地で再び輝きを見せてくれることを期待したい。(文・西尾典文) 西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。
西尾典文