【いま、部屋が汚い人は要注意!】夏までに玄関、キッチン、クローゼットの片づけを見直すべき理由
キッチン:パントリーや棚にしまったストックを確認
調味料や缶詰など、食料品のストックは、真夏になる前に中身や賞味期限の確認をしておきます。小麦粉やホットケーキミックスなどの粉ものは、開けた後にしっかり封をしているつもりでも隙間から虫が入り込むことがあります。また、夏によく食べるそうめんにも付くことがあるので気をつけてください。開けたら、全部の量を密封できる容器に移したり、ジッパーバッグで念入りに封をするなどの対策を。 未開封のものでも、夏は要注意です。よく保存方法のところに「高温多湿を避け」や「常温保存で」などの言葉を目にするかと思います。どのような状態が「高温多湿」なのでしょうか? 食品に関しては基準が様々あってはっきりとはしていませんが、一般的には「温度は31℃以上、湿度は60%以上」を指すことが多いようです。真夏になると、エアコンをつけていないところでは家の中でもこの条件にあてはまってしまいそうですよね。私が主宰している「家庭力アッププロジェクト」では、初夏に棚の奥にあった桃の缶詰が夜中に破裂したという方がいます。賞味期限はなんと5年前。缶詰や瓶詰はストックしてしまいがちですが、油断は禁物です。賞味期限をこまめにチェックしておきましょう。
クローゼット:夏のセールは頭を冷やしながら買い物を!
この時期は、あちこちで夏のセールが始まります。お財布のヒモがゆるむところですが、その前に一旦落ち着いてください。「なぜこのスカートがほしいの?」「このバッグが必要な理由は?」と、買う理由を考えてみましょう。その理由が「安いから」だとしたら、買うのはやめておいた方がいいですね。なぜなら、一度家に持って帰ったら、身につけるときは「安いから」という理由では手に取りません。今持っている服と合うから、もしくは手にすると気分が上がるからなど、実際に使うシーンを想像してみてください。3パターンくらい着回せることが想像できるなど、現実的に使えるとわかってから購入しましょう。 私はいつも、何か買うときは「1 IN, 1 OUT」することをお伝えしています。物を買うなど何か1つ物を家に入れたら、今家にある物を1つ手放す」ということです。家の中の収納できるスペースには限りがあります。きれいな状態をキープするためには、物であふれることを防がなくてはいけません。買う前に自分の中で必ず「OUT」する物を決めて、スペースを作ってから買うのがおすすめです。収納する枠からはみ出さないようにすることが大切です。 クローゼットにかけるハンガーの本数をあらかじめ決めておくとよいでしょう。ギュウギュウに並べずに、余裕のあるちょうどいいハンガーを用意して「この本数分だけ収納する」と決めます。ハンガーの本数を考慮しながら、上手に「1 IN, 1 OUT」してみてくださいね。 暑い夏はもうそこまできています。ご自身の体調に気をつけながら、家のいろいろな場所の夏支度を整えておきましょう。
【Profile】西崎彩智(にしざき・さち)
1967年生まれ。お片づけ習慣化コンサルタント、Homeport 代表取締役。片づけ・自分の人生・家族間コミュニケーションを軸に、ママたちが自分らしくご機嫌な毎日を送るための「家庭力アッププロジェクトⓇ」や、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える「親子deお片づけ」を主宰。NHKカルチャー講師。「片づけを教育に」と学校、塾等の全国の教育施設にて講演・授業を展開中。テレビ、ラジオ出演ほか、メディア掲載多数。