関東地盤のスーパー「オーケー」悲願の関西初上陸!3年前には買収争奪戦に敗れ断念した過去 関西上陸までの道のりに密着
社長自ら地元スーパーへ足を運び「消費者目線」を調査
今年6月、この日は出店候補にあがっている土地を複数か所、視察。住宅街は近いかなど、周辺の立地状況を確認します。 (二宮涼太郎社長)「こういう感じだな。向こう側にライフがあります」 進出するなら物流コストなどの効率面からまとまった数の店舗の出店が不可欠だからです。 (二宮社長)「関西は本当に出店の機会まだまだたくさんありそうなという感触を持っています」 移動の合間を見て関西の地元スーパーにも足を運びます。店内のレイアウトや品揃えはもちろん車内では競合店の総菜を食べて味付けなど消費者目線で調査します。 (二宮社長)「こういう粉ものってスーパーとかでも買います?関西の人は」 (記者)「買いますね。焼きそばとかも、みんな買ってます」 (二宮社長)「お好み焼きって、スーパーでやる限界というか、自分で作った方が…」 (※地元スーパーのお好み焼きを一口食べて)「でもおいしいですね」 関西進出の勝算はあるのか聞いてみると… (二宮社長)「関東も人口が多いエリアですけど関西圏も非常に人口が多い。今さすがに関西の方もスーパーで値切ることはないのかと思うけど、値切りたいと思わないくらいちゃんと安く品ぞろえをしたい」
関東の「オーケー」 関西との“食文化の違い”を研究
その成功のカギを握るひとつが「総菜」です。直接的な売り上げはもちろん、実は来店頻度を上げる大事な要素。今回の出店に伴い新商品の開発を任された担当者は。 (総菜・ベーカリー本部 田中邦明本部長)「(関西は)売り場の半分くらいが巻物だったのでずいぶん違うと思いました。寿司は特に。売り上げの構成比も寿司は関西が高かったので」 例えば「巻もの」も首都圏では“細巻き”が主流ですが、関西は圧倒的に“太巻き”で食べ応えにこだわる関西人ゆえと分析します。さらに… (田中本部長)「(関東では)たこ焼きと焼きそばの2種類しかやっていない、粉ものは。関西ではいまの関東の売上規模の10倍くらいを見込んでいます」 関西向けに50種類ほど開発することになりました。日々、試行錯誤の連続です。 (田中本部長)「(すし飯は)関西の方が甘みと酸味が強い。食文化の違いはあると思うんですけど」 すし飯も、味は濃い目の関西風に。粉ものについては、新たに大ぶりの鉄板を各店舗に導入し、製造力をアップする体制も整えました。